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5話-6

「手の中でドクドクと息づいている。まるで……いや、まさに、小さい叶くんだ」  そんなことを嬉しそうに言う間宮さん。  ベッドの上で間宮さんに急所を掴ませて、俺も一体なにをしているのか。  そろそろイきたくて、腰をゆるりと動かすときゅっと締められる。 「僕に命令して?僕にどうやって触って欲しいのか、僕の手でどうやって果てたいか」  命令しろ、と言いながらも服従しているのは俺の方だ。  この人には逆らえない。  逆らえないのに、命令する。  ぐちゃぐちゃの関係に、なんだかめまいがしそうだ。 「……っは、あ、間宮さん……扱いて……俺のペニス……間宮さんの手で」 「こう?」  ゆっくりと間宮さんの手が動き出す。  もどかしい刺激に、犬みたいに腰を振りたいのに脳は間宮さんの命令が優先して身体はちっとも動かない。  じわじわと限界に追い詰められていく、腹の底が震えるような快楽がせり上げてくる。 「は……あ……」  もうイけそうなのに、最後の一押しが足りない。  舌舐めずりをして悪いことを企む間宮さんのいやらしい顔に、興奮してカウパーが溢れ出る。  その顔に、俺の白濁をぶちまけたいだなんて……そんなことを考えてしまう。 「扱くだけ?僕は君の小さな穴にも、興味があるのだけれど」  まさかの間宮さんからの催促に応えないわけにもいかない。  あくまで俺におねだりさせるていで、結局間宮さんのやりたい放題。  でも、その形でも求められていると思うと、俺には否と言えない。 「……ん、あ、触って……尿道、ぐりぐりして」  俺が間宮さんを欲しがったからだろうか、間宮さんは少し意地悪に、爪で尿道口をぐりぐりした。  あまりの痛みに悶絶した俺はおしっこを漏らしかけた。

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