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6話-10
下着のゴムに指をかけて、ゆっくり下に下ろす。
起ち上がったそれの先端がゴムに引っかかり、ゴムから弾けて腹に当たる。
いやらしい自分を晒す快感に、身体が震えた。
俺には露出狂の気もあったのか。
「素晴らしいショーだね。一体どこで覚えたのか」
間宮さんが聞きながら頬を撫でた。
声のトーンが一つ下がった言い方に、この人はまた嫉妬していることに気付いた。
腹の奥からじわっと湧き上がる熱いものがある。
誰ってそんなの、間宮さんしかいないのに。
俺の性的な知識は全て、間宮さんの手と口と本で育ってきた。
間宮さんは過去の自分に嫉妬しているのだ。
「ふ、んん……」
そう思うと、俺の先端から汁が溢れ出す。
愛しい、可愛い間宮さん。
「イきたいのだろう。自分で扱きなさい」
触ってはくれないのか。
俺は間宮さんに触って欲しいと、期待の目で見つめた。
間宮さんはわかっていながら気付かないふりをして微笑んだ。
「イきそうになったら手を止めて。僕が良いと言うまでイかないように、扱くんだ」
間宮さんが良い笑みを浮かべるから、俺の手は反射的に従う。
これから長く続くだろう地獄に身震いしながら。
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