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6話-13

「君がこんなにも魅力的だって事を、君が一番理解していない」  あまりにも真剣に言うから、俺は笑いそうになった。  俺が、魅力的だなんて。  恋は盲目と言ったものだけれど、まさか間宮さんが?  でも、真っ直ぐに見据える間宮さんは嘘でも冗談でもなくそう思っているのだ。 「もし俺が魅力的だって言うのなら、それは間宮さんの前だからですよ」  間宮さんの手を取り、頬に当てる。  視線が交差して、言葉もなく見つめ合う。  触れられたいのも、見つめられたいのも、淫らに乱れるのも、間宮さんの前だからだ。  俺はこんなにも、間宮さんに愛されたがってる。 「……そう」  理解してくれたのか、間宮さんは微笑んで、そのまま俺にキスをした。 「そういえば、俺、冴木さんとキスなんかしていないですよね」  流れでキスをしたかのように間宮さんは怒っていたけれど、よくよく考えれば冴木さんとキスなんてするわけがない。 「……え、もしかして間接キスすら……?」  ハッと気付く。  冴木さんの残したお茶の残りを啜った。  それすらも嫉妬の対象だと言うのか。  間接キスで騒ぐなんて中高生か、と。 「冴木のお茶を啜るほど喉が渇いていたというな、僕のお茶をあげたのに」  一層低いトーンで言う。  ああ、そうか、なんだ、と合点がいった。  間宮さんは単純に、冴木さんが嫌いなのだと。  拾ってくれた恩人なのに、呼び捨てにするくらいには嫌っている。  どこまでも子供っぽい態度、嫉妬だってそうだ。  そんな間宮さんが可愛らしく思えた。

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