15 / 204
【文化祭 1】※R18
(前作と少し時系列が前後します。)
10月中旬
「…なんつー格好してんの?」
「わっ!!ビックリしたっ!
おかえり、凪くん…!」
自室(兼客室)のクローゼットを漁っていた紅葉はジム帰りの凪に気付かなかったようで、驚きの声をあげて彼を振り返った。
その格好は、以前後輩(腐女子)に貰ったモコモコひつじのルームウェア(耳と短パン、尻尾付)で紅葉の姿を探していた凪も驚いた。
「ただいま…。
で? 紅葉くん…真っ昼間から誘ってんの?(笑)」
凪に腰を抱えられて、ひつじの耳をパタパタと遊ばれてからかわれる。
「ん…っ!
衣装探してるの。
可愛いからこれにしようと思ったんだけど、女装じゃないからダメなんだって。
去年のショップのイベントで着たやつどこだっけ?」
「はっ?
女装してどこ行くつもり?」
「ちょっと…文化祭の…コンテストに…!」
「…ダメって言っただろ…」
「でも優勝したら学食の食券が貰えるんだよっ?!3ヶ月分もだよっ?!」
「…安…っ!(苦笑)」
友人に誘われた紅葉はその賞品につられたらしい。
なんとか凪を説得する…ひつじ姿のままで。
目当ての衣装も見つけて着てみるが…。
「良かった!着れた~!」
食べ過ぎと成長で体型を気にしていた紅葉だが、すんなり着られて一安心の様子だ。
しかし凪は…
「…これスカート短いからダメ。
ステージ上がるんだろ?中見えるじゃん!
そんな人前で着るならもっと清楚系で。」
「えー…、凪くん好みのあったかな…?」
「なんで俺好みって話になるんだよ…(笑)」
スカート丈の短いものしかなかったので(凪の脚フェチを意識して紅葉が選んでいたから)、ネットでコスチュームを探す2人…
「見るからに安っぽいのか、いかがわしいのばかりだな…」
どうせ着るならちゃんとした女装を…(?)と、反対していた凪の方が拘りを見せ始めた。
「ちょっと後輩に聞いてみる…。」
「うん?ありがと。」
通話を終え、後輩の彼女が服飾関係の学校に通っているので、製作した衣装で良ければと借りられることになった。
「女の子のサイズ?着れるかなぁー?」
「大きめもあるらしいし、多分大丈夫だろ。お前細いし…。
今度何点か持ってきて、フィッティングして必要なら直してくれるって。」
「すごーい!」
「じゃあまぁ…せっかくだからね?」
ソファーに横並びで座っていた紅葉に腕を回して抱き寄せる凪…。
「え、あ…っ!
ん…。でも…まだお昼前だし、平ちゃんいるし…」
「平九郎なら、ほら…」
窓際の陽だまりでのんびりお昼寝をしている。
涼しくなったので気持ちがいいのだろう…
凪は紅葉を膝上に乗せるとゴスロリ風衣装のスカートの中に手を入れていく…
「あ…っ!や…っ!だ、め…っ!
凪くんシャワーしてキレイだけど…僕、してないし…
練習、する約束…!」
いつものベースとドラムで合わせながらのリズム練習とヴァイオリンの練習もする予定で紅葉はストップをかけた。
「そう?
じゃあ…触るだけならいい?
気持ちいいこと…してあげよっか…?」
「…っ!!」
大人の色気満載で凪にそう言われて、紅葉が断れるはずがない。
キスを繰り返し、舌を絡め合えば熱が高まるのはあっという間だった。
「ん…っふ、は…ぁ。」
「チッ…、このボタンうざ…っ!(苦笑)」
凪は少々乱暴にフリルのついたシャツのボタンを外して、袖を脱がせながら胸元に口付けて、舌全体を使って紅葉の乳首を舐める。
「あ…っ!!ん…っ、ん…!ぁ…っ」
そのまま下着も脱がされて、スカートを捲りあげながら顔を近付ける凪…
「やぁっ!! …あ…ぁっ! や、…や…ぁっ、あっ…!んー…っ!ね、それ…だ、め…っ!」
熱心に口淫されて紅葉は凪の腕に手を伸ばし、喘ぎながら限界を訴える。
「…うん、スカート邪魔…!(苦笑)」
ビスチェと一体になったスカートを「えー?これどうやって脱がすんだよ…」と嘆きながら、紅葉と一緒にファスナーを外した。
そして自らも脱いで、真っ昼間のリビングで裸で絡み合う…
「あ…、ん…。 待って…、僕も舐めたい…っ!」
「いーよ?」
口をめい一杯開けて頭ごと上下させて凪のモノを愛撫していく紅葉…
「ん…っ、気持ちーよ。」
ソファーに座る凪に髪を撫でてもらって嬉しそうな紅葉…
「ありがと。…おいで?」
手を引かれて再び彼の膝上に乗ってお互いのモノを合わせる…。
「あ、っつい…!」
「紅葉も手…出して?」
一緒に握って、キスをしながら絶頂を迎えた。
「はぁ…ぁ…っ!はぁ…っ」
「ん…。」
ともだちにシェアしよう!