19 / 201

【バレンタインと独占欲 2】※R18

その日の夜… 「凪くん、これ…っ!もらって?」 「ん?何…?」 紅葉はダイニングのテーブルにノートPCを開いて作業をしていた凪に今日買ったパーツを渡した。 バレンタインまではまだ半月程あるが、これはすぐに使いたい物だろうし、渡すのが遅くなって凪が自分で買ってしまっては意味がないからだ。 紙袋を開けた凪はその中身に驚きと笑顔を見せた。 「何、買ってきてくれたの? よく分かったなー!」 「翔くんに見てもらったんだ。 黙って2人でお出かけしてごめんなさい…。 …これで合ってる?」 「…いーよ。 ん、合ってる。こっちもいーの?」 「うん、プレゼント…っ!」 「ありがとう…。 え、今日記念日とかだっけ? …何もないよな?(苦笑)」 大事な日を忘れていたのかと不安になる凪は一応紅葉に確認をした。 「何もないけど…たまにはいいでしょ? 凪くんいつもありがとうの気持ちだよ。」 「…俺の方こそありがとう。 スゲー嬉しい。お礼は何がいい?」 「抱っこしてキスがいいっ!」 「相変わらず…(笑) 喜んで…。」 凪の膝に横抱きの形で抱っこしてもらい、たくさんのキスにご機嫌の紅葉。 しかしその後、店で絡まれたことを聞き出され、翔からも話を聞いた凪の機嫌は急降下…。 「紅葉は悪くないけど、危ないからほんと気をつけて?」 「うん。 翔くんがすぐ助けてくれたから大丈夫…」 「そこもなんか…! 結果的に良かったんだけど…。 翔くんにも感謝だけど…ちゃんと見張っててよって気持ちと自分がそこにいなかったっていう悔しさが、ね…っ! もちろん俺のためにこれ買ってきてくれたのはすごい嬉しいんだけどねー。」 「…心配かけてごめんね…。」 シュンとする紅葉を抱き寄せる凪… 「紅葉ー、今度護身術教えてあげよっか…?」 「っ!!僕、忍者になれるのっ?!」 「忍者?んー、…なれる…かも?(苦笑)」 護身術で忍者には…絶対なれないのだが、とりあえずそう言っておく凪。 紅葉は目をキラキラさせていた。 「とりあえず今度ね。 よし、早速使ってみようかなー。 あ、紅葉、好き。 なぁ、今日しよ? ちょっと激しくしていい?」 「うん…、いーよ…っ。好き。ふふ…。」 またも嬉しそうに笑う紅葉を見て、凪はもう一度キスを送った。 「あっ、は…ぁっ、あっ、…あっ! ん、速…い! あ、っ、!ん、ん…っ!」 今日は凪の好きな後ろから挿入されて、紅葉は四つん這いの体勢から、上半身を起こされ、凪の逞しい腕で胸ともう片方の腕で腰を支えてもらい、振り向いてキスをしながら最初から激しく突かれる。 「アッ、あっ!ん、いくっ、いく…アぁ…ッ!」 「く…っ」 一度果てて、ベッドに身体をうつ伏せで投げ出しながら息を整えようとする紅葉… その腕を掴んで優しく、しかし素早く身体を反転させると凪のお気に入りの細い脚に舌を這わせていく凪… 「やっ、あ…っ! ん、何…?」 「このままもう一回…ね。」 「えっ?あ、もう? あっ…、ァーっ!! ダメ…っ!だめ…っ!」 休む暇なく中を掻き回すように動かれて堪らない声をあげる紅葉… そして噛みつくようなキス… 久しぶりに凪の本気を見た気がして、紅葉も興奮していく。 激しい動きから、急にゆっくり、優しく焦らすようにされてもどかしさに紅葉は膝を立てて動かしながら凪の腕に掴まる。 「因みに今…生だけど分かる?」 「ん…っ、わかる…っ! あ…っ、すごい…!気持ちいっ! 凪くん…っ!あ、それ…っ、好き…!」 「知ってる…。 可愛いね。もー、めっちゃ好き。 …どこにかけて欲しい?」 「ん…中と…顔…っ!」 「2ヶ所は無理でしょー?(苦笑) それともこのあともう一回頑張る?」 「あ、あっ、う、んっ! がんばる…のっ!」 「絶対分かってないな…(苦笑)」 気持ちよさで半分飛んでいて、言葉をちゃんと理解してない紅葉に苦笑しながら凪は恋人の身体にキスマークをつけていく。 「んん…っ!はぁっ、ぁん…っ!あぁ…っ! あ…っ、きちゃう…っ!凪く…っ、んーっ、イ、クっ!」 ドライで達する紅葉の中を堪能した凪は、イク寸前で抜いて、紅葉の顔にかけた。 満足そうな凪の顔を見上げて恍惚とした表情を見せる紅葉も紅葉だが、マーキングのようなその行動に凪は自分自身の独占欲に苦笑した。

ともだちにシェアしよう!