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【凪の風邪とカミングアウトの壁 4】※微R18
その夜…
食後に珊瑚がソファーで寝てしまったので、翔と共に泊まることになった。
安心した顔でぐっすりと眠る珊瑚に毛布をかけて、先にお風呂を済ませると、寝室で音楽をかけながらのんびり過ごす凪と紅葉…
「凪くん、ドイツでどこか行きたいとこある?
観光とか…どこ寄りたい?
ホテルとか取ってないから空いてるかだけでも見ておかないと…っ!」
紅葉はPCを開きながら、ドイツの観光名所を凪に勧めた。母国を案内しようと気合いが入っているようだ。
「1ヶ所だけ絶対に行きたいとこあるんだよね。」
「どこー?」
「紅葉のご両親のとこ…。遠い?」
「っ!! …ありがとう。…すぐだよ。
家から1時間くらい。」
「そこは絶対…。
あとは日本の食材売ってるスーパーかな?
紅葉の家族と過ごすために行くんだし、観光はこの次行った時とか…時間あったらでいーよ。」
本心でそう言ってくれる凪をギュッと抱き締める紅葉。
「ありがとう…。
僕、すごく嬉しいし、とっても楽しみ。
でも婚前旅行?ハネムーン?だから1泊くらいは2人きりで過ごしたいな。
2週間…キス以外何もなかったら寂しいよ?」
「…そーだね…!まさか実家でこんなこと出来ないもんねー?(笑)」
凪は紅葉の部屋着に手を差し入れながらそう呟き、ゆっくりとキスをした。
「ん…っ!
ぁ…、ャ…っ。
…凪くん…、したい、なぁ…。」
「お客さんいるし、明日仕事だよ?」
「やだ…。だって、ん…っ。
珊瑚たちもラブラブチューしてた…っ!
あ…っ、…我慢出来ないよ…っ。」
わざと煽るような触り方をしている凪は確信犯だ。音楽のボリュームをあげて、キスで紅葉の唇を塞ぎながらベッドに押し倒す…。
「どーせあいつらも起きたらまたヤるんだろうし、人ん家だって言っても聞いてないし…!(笑)
なんか悔しいから俺たちもラブラブしよっ。」
「うん…っ!」
こうして真冬の夜も暖かく過ごすのだった。
End
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