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【ドイツ旅行 (6)】※R18

夜… 部屋でノートPCを広げて作業をする凪に近付く紅葉… 「もう寝たの?」 「うん。幼稚園の日はお昼寝してないし、たくさん遊んで疲れてるから朝までぐっすりだよ。 フィンたちの部屋も見てきたらもう眠そうだった。」 お手伝いした夕食を嬉しそうに食べながらも途中から眠そうにしていたサチ。 急いでシャワーに入れて、凪がドライヤーをかける頃にはもうウトウトしていた。 紅葉がレニとサチの部屋へ寝かし付けに行っている間、凪は光輝から回ってきた仕事をこなしていたのだが、紅葉はあっという間に戻ってきた。 椅子越しに凪の首に抱き付きながら尋ねる。 「凪くん…まだお仕事?」 「んー、うん。…もうちょいかな。 紅葉、先シャワーしてくれば?」 「…待ってるから一緒に入ろ?」 紅葉の言葉に驚いて、背後にいる恋人を振り返る凪。 「いやいや…!アビーもまだ起きてるし、おじいちゃんたちいるし…(苦笑) それに…シャワーだけじゃ済まなくなるよ?」 「アビーは部屋で勉強してるよ。 おじいちゃんたちも朝シャワー派だし…! 挨拶、してくれたからもういいよね?」 「え、…いーのかな…?(笑)」 「ダメ…かな? 今日…本当に嬉しかったから…その…っ!」 凪の手を取り、恥ずかしそうに俯きながらも頑張って誘う紅葉…。 「凪くんが必要だよ…っ!」 「…そこまで言われたら…! ん、頑張って良かった。 よし、シャワーいこ。」 「お仕事は?いいの?」 「急ぎじゃないから。」 PCの電源を落とすと、2人は着替えを手にバスルームへと向かった。 「ん…っ。ふぁ…ぁっ!…んんっ。」 「しぃー…。」 バスルームでシャワーを浴びながらイチャイチャした後、念のために部屋の鍵をかけて、ベッドに向かった。 どうしても漏れてしまう声を凪に指摘され、指の腹を咥えてなんとか抑えながらコクコクと頷く紅葉…。 「ダメ。指…傷付く。」 「じゃあキス…っ」 「ん。」 唇を合わせながら触れ合えば、それだけで幸せな気分になれた。 「ふ…っ、は…っ…。ん…。」 「かわいー…。 声、我慢出来なかったら俺の肩とか噛んでいーから。」 「そんな…っ!」 遠慮していたのは最初のうちだけで、熱い凪のモノで貫かれたら、本当にキスを繋ぐ余裕もなくて…目の前のキレイな鎖骨や、逞しい肩口に口許を当ててなんとか声を抑える紅葉…。 シーツの上を滑る紅葉の白くて細長い脚を愛撫しながら、凪は繋がりを深くしていく。 凪の抱き方は今日も優しくて丁寧だが、心が満たされているせいか、いつも以上に気持ちが良くて2人ともあっという間に昇りつめた。 「ん…っ! は…っ、な、ぎく…っ!」 「いーよ…。 く…っ、紅葉…っ!」 互いに達したあともずっとキスをして、恋人繋ぎで手を繋いで耳元で「愛してる」を繰り返し合った。 翌朝… 一足早く起きた凪は炊飯器から炊き立てのご飯をボールに移した。 今日の朝ごはんはお握りと卵焼き、ソーセージ、野菜スープだ。 「味噌汁が食いたい…」 日本を離れてまだ数日なのにやはり和食を求めてしまう。凪は買い出しに行かなくてはと、多少寝不足の身体にミネラルウォーターを流し込んだ。 そこへアビーが起きてきた。 「おはよう…。 凪兄…早いね。 今朝は和食?」 「和食もどき…かな(苦笑) アビーこそ早いな。」 「うん…なんか寝付けなくて…!」 欠伸をしながら長い両腕を伸ばすアビーは眠そうだ。 「あー…、悪い…。 もしかしてうるさかった?」 凪たちの使っている客間の隣はアビーの部屋なのだ。 結局あのあとも盛り上がって…2ラウンド目も致してしまったので、紅葉はまだ寝ている。 「んと…うるさくはなかったけど…! その…っ!やっぱり…? ってか、凪兄…それ歯型? え、紅葉兄さんがつけたの?!」 アビーの指摘に凪は忘れてた!と襟のあるシャツを羽織った。 「ごめんっ!青少年の教育に悪いよな!」 「…いーよ…。恋人同士なんだし…! 一緒にいたらそういうことになるよね…っ!」 「…まぁ、ね。…アビーは? 彼女とどう?今日金曜だし、デート?」 「う、うん。一応…デート…! あ、晩御飯いらないです。」 「了解。 へぇー…いいね、デート! 泊まり?テキトーに言っといてあげるよ?」 「えっ?!いや…でも…!」 「あー……まだだった? ごめんな、ほんと配慮足りなくて…。 小遣いやるから誘ってみれば?」 「No、Noっ!あの、そんな…っ! ってか、無理だしっ!」 英語と日本語が混ざりながら慌てるアビーにいくらか渡してやり、彼女とのデートの足しにするように助言した。 「アビーは真面目だね。 大丈夫。みんな通る道だし。 別に今日じゃなくてもだけど…それは取っておきな。男ならデート代くらい出したいでしょ? 先輩からのアドバイスとしては…まぁ、焦らずゆっくりだね。」 「あ、ありがとう。 はぁ…!朝から恥ずかしい…。」 「ってかさ、今度飲みに行こ。 紅葉がこっち帰らないからさ…お前に負担かかるって気にしてたし…。 その辺も話したいんだよね。 恋愛相談もあるなら別に聞くし…(笑)」 「うん…! とりあえず…普通に飲みに行こ…(笑)」 2人で笑い合っていると続々とこどもたちが起きてきた。

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