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【ドイツ旅行 (18)】※R18
月曜日はみんなを学校や幼稚園、仕事に見送ってから2人も家を出た。
「大丈夫?」
「うん…っ!」
故郷の景色を車窓から眺める紅葉…その横顔がどことなく寂しげ気でそっと頭を撫でて声をかける凪…。
「寂しいよな…。
…泣いてもいーよ?」
乗客が疎らな車両で、隣に座る凪が腕を広げれば紅葉は一瞬戸惑いの表情を見せてから顔を埋めた。
「…ごめん。」
バンドを仕事として続けていく限り、日本で生活するしかないのだ。また遊びに来るつもりではあるが、それがいつになるのか…またこんな風にゆっくりと過ごせるのか…全く予測出来ない。
仲の良い家族と離れ離れにさせてしまうことに凪は思わず謝罪した。
紅葉は凪の胸の中で首を横に振った。
鼻を啜って、少し落ち着くと控えめな笑顔で凪に向き合う。
「自分で選んだから…!」
「…お前は強いな。」
凪は恋人の頭を優しく撫でて、まだ涙の滲む目尻に唇を落とすとしっかりと手を繋いで微笑み合った。
着いたのは空港へもアクセスしやすい観光地。
今日から2泊だが、新婚旅行だ。
実家訪問、そして家族旅行のあとの新婚旅行…イレギュラーだが、それも自分たちらしいねと笑った。
まぁ、ほとんどがお土産の手配なのだが…
それでも観光で有名な場所へも出向いて、ツーショットの写真を撮ったり、食べ歩きだけでなく、レストランでちょっと良いディナーも食べて楽しく過ごした。
もちろん、夜は2人きりで甘く過ごす。(ゴムとローションは調達しました)
「ん…んっ。」
「なんであんだけ食べて太んないのかねー?
んー? …よっと…。」
相変わらず薄い紅葉の腹部を撫でながら、凪はベッドに身を倒した。
「や…っ…ぁ、!
あ、待って…っ!
…これヤダ…!
無理だよぉ…!」
対面座位から騎乗位に変えられて焦る紅葉は縋るように上半身を近付けて凪にくっついた。
「大丈夫だって。」
「だって…っ!
どっちかって、この前言ったのに…っ!」
「うん。だからこの前はシックスナインで今日はこれ(騎乗位)ね?
俺的に密かな旅行の目標だからさー!」
「なに、それ…っ!(苦笑)
ん…っ、」
「ほら、支えてあげるから起きて…。
紅葉が良いように動いてごらん?」
「出来な…いっ!恥ずかしい…っ!」
顔を覆う恋人の手を取って、口付ける…。
「…可愛いとこ、見せて?」
紅葉好みの低音で耳元に囁けば、なんとか頷いてくれた。
綺麗に割れた凪の腹筋に手をついて、遠慮がちに動く紅葉…
焦らされているような拙い動きだが、恥ずかしそうに快感を追う恋人の姿に凪は満足そうだ。
「ん…っ、凪く、ん、気持ちい…?」
「うん。…可愛いよ…。んー、絶景…っ!」
「アっ!んんっ!」
紅葉の胸の飾りにも手を伸ばし、指先で捏ねたり、時に引っ掻くように愛撫すれば愛らしい高い声が響いた。
「もうちょい腰上げて?
ん。そう…ギリギリまでね。腰落として?」
「やっ、ハ…ッ!深…っ!」
「あー…いー感じ。
気持ちいい?」
「ん…。でも難しい…!」
「じゃあ…そんな抜かなくていいから、膝と腰使って前後に動く感じに出来る?」
「え、とっ…!」
戸惑う紅葉の腰を支えて揺すってやれば、驚きの声が上がった。
「やっ、あっ、あっ!
だめっ!は…ぁっ!あぁ…、んっ」
「ふ…っ。これ…良さそうだね?
出来る?」
凪が指摘した通り、紅葉は良い反応を見せた。
左手を繋ぎ、右手は凪の腹筋に置いて腰を動かす…
「あっ、んんっ!
あ、あ、っ!んっ!ぁ、んーっ!」
「最高…っ!
イけそう?」
「う、ん…っ!
あ、んっ、やっ!
…止まんない…っ!
あ…っ、イ…くっ!は、ぁっ…いい?」
「いーよ…っ。俺もイク…っ!」
ラストは凪に下からも突かれて、2人はほぼ同時に絶頂を迎えた。
「はぁ…っ!はぁ…っ!」
「最高に可愛かった…っ!ありがと。」
「ん…。気持ちいいけど…疲れた…っ!」
「ははっ!
じゃあ次は横になってていーよ?」
「えっ?!
あ、つ、次…?」
「え?…するよね?
ハネムーンだもんね…?」
「っ?!」
凪からの宣言にビックリしつつも紅葉は彼からの甘いキスを受け入れた。
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