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【クリスマスパーティー (3)】※微R18
「すごいよねっ!
半年のカリキュラムだって言ってたけど、すっごく難しそうだよね…。」
「あぁ、課題手伝ってって言われたけど、日本語で聞いてても意味分からないから訳せないよな?(苦笑)」
「そうなんだよね…。物理って難しいよ…。」
数学すら苦手な紅葉はどこか遠い目をしていた。
「カナとユキは頭いいんだな。
英文読めてたし。
ユキは国立大の文学部なんだっけ?
意外だよな…。」
「中退って言ってたけどね…。
でも誠一くんが"僕より全然上の大学だ"ってビックリしてたね!
ユキくん、すごい頭いいんだねー!
今日も誠一くんにも借りてたけど、本が好きで、バイト終わったらそのままおじいちゃんのとこで本読んでるって聞いたよ。」
「そっか。
今日も本抱えて寝落ちしてたし…
ほんと不思議なやつだな。
同い年なはずだけど、感覚的に紅葉くらい…か、それより下の年齢に感じるし…!」
「僕も年上って感じがしなくて、でもユキくんも気にしてないみたい。話しやすいよ。」
ニコニコと話す恋人の頭を撫でて凪は"気の合う友達が出来て良かったな"と告げた。
翌朝……
「んー……
ん? …っ?」
「起きた?」
「うん…。 おはよ。
…何してるの?」
「はよー。
え? …イタズラ?(苦笑)」
「や…っ!
くすぐったいよー!」
「酒抜けた?
目冷めた?
しよ?」
起きてすぐの凪からのお誘いに驚きつつも苦笑する紅葉。
「えー、今?(苦笑)
朝だよー?
お腹すいたよ…っ!」
「…昨夜は朝ごはんいらないくらい食べたって言いましたよね?」
「え、そうだっけ?(苦笑)」
「後でブランチ作るから。
紅葉の好きなチーズ入りのオムレツも…!
だから先にしよっか。」
「あっ! んッ、そんな…っ!」
覆い被さってきた恋人に唇を奪われた紅葉は器用な舌を絡められてあっという間に抵抗を止めた。
寝起きで元々力が入らなかったのだが、身体の感覚は徐々に覚醒していき、彼から与えられる愛撫に夢中になる紅葉…。
凪の首に腕を回したところで目が合った。
「好き…。」
思わずそう呟く恋人に満足そうな凪。
その顔はご機嫌だ。
「朝からかわいーな…っ!
CMって撮影とかまだ先だよな?
キスマ付けていい?」
「ん…っ!
あ…! …もう…っ!
いいよって言う前に付けたぁ(笑)」
「ダメなの?(苦笑)」
「ズルいー!
僕も付けるっ!」
何故か張り合うように凪の胸元に唇を寄せる紅葉。…なかなか痕が付かないようだ。
「……。 下手だな…(苦笑)
…おいで。 せっかくだからお前がキモチいいとこに付けてやる。」
「ん…ッ、は……っ!
あ…っ!」
再びシーツに沈む2人の影が重なった。
情事後…
「旨い?」
「…ん。 美味しい…、チーズトロトロ…っ!」
約束通り凪に作ってもらった好物のチーズオムレツを特別に寝室に運んでもらい、紅葉は美味しいと繰り返した。
「食べたらもう少し寝な。」
「うん。
起きたら一緒に練習しよ?」
「了解。
新曲の構成複雑だからちょっといろいろ考えねーと…。」
「そうだね…!」
「お前はクリスマスコンサートの練習もあるのか…! 頑張ろうな。」
「うんっ!」
こうして忙しい年末へと気合いを入れる2人だった。
End
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