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【連休の過ごし方】(2) ※R18

「凪くん! あれレモンだったって! 三個も食べちゃった。 ビタミンCたくさん摂れたよ(笑)」 通話を終えた紅葉がご機嫌で凪のいるキッチンへやって来た。 凪が洗った食器を2人でしまっていく。 「残りは蜂蜜浸けにしとく。」 「うん。 あ、またお野菜送ってくれるってー!」 食器棚の上の段に手を伸ばす紅葉を後ろから手伝う凪。 「あ、ありがとー!」 にこやかに振り返ってお礼を告げる恋人をゆっくりと抱き止めた。 「んっ!!」 そのままキスで唇を覆い、舌を絡める… 「あ…、ちょっ…!」 待って…と言う紅葉に構わず、シンクを背に追い込んでキスを深めた。 「そろそろ俺を構ってくれる時間だよね?」 「ん…! 分かっ…た! あ、お風、呂…っ! 入ってからにしよ?」 「朝もお預けしたし、今がいい。」 「っ! でも…!」 平九郎たちの様子が気になる紅葉は困惑していた。 「あいつらなら疲れて爆睡。 触るだけ……。いいよね?」 「ん! ぁ…っ! まだいいって言ってな…!」 紅葉の抗議も構わず、服の中へ手を滑り込ませ、素肌に触れていく凪。 「ァっ、ん! 明る、いし…、ここじゃあ恥ずかし…っ!」 「だからいいんだよ。」 「…ッ?!」 赤くなった恋人の顔中にキスを落としながら、脚を身体の間に入れて密着しつつ逃げ場を遮断し、器用にベルトを外す凪。 「ぁ…っ、や…ッ! ハ…っん! …んんッ!」 紅葉のモノに触れていけば、徐々に熱くなったソコは素直な反応を見せた。 最初は戸惑っていた紅葉も、凪の首に腕を回してキスの合間に可愛い喘ぎを洩らす。 「ぁあ…っ、あ、ん…ッ! んーっ!」 凪は紅葉の首筋にも口付けながら、左手は紅葉の胸を、右手は紅葉の中心に触れて彼を煽った。 「かわい…っ。 これ…気持ちいい?」 「あーっ! ん…っ!」 「いいね…。」 「ぁ…、ん。ね…、 もう…イキた…い!」 「ん。いーよ。 可愛くイって?」 「あ、あ…!む、り…っ! ん。ぁ…イク…、 ァ、ッ! …凪…ッ!」 脱力する紅葉をしっかり抱き止めて、右手の中の白濁を眺める凪は満足そうだ。 「ん、可愛かった。 …よし、続きは…風呂行こうか。」 酔いは落ち着いたらしい。 凪は生き生きとして紅葉をバスルームへ連れて行った。 お風呂で戯れながら準備をし、たくさんのキスを繰り返した。 そのうちに紅葉の方が我慢出来なくなったようで…。 「僕ばっかりはやだ…っ! 早く…、凪くんのでして?」 上目遣いで可愛く誘われた凪はご機嫌で、ローションを継ぎ足すと紅葉を立たせて背後からゆっくりと身体を繋げた。 「アッ…!! は、ん、ぁッ」 「…キツい?」 「ううん…っ! ッ! ぁ…、」 紅葉を気遣いながらも、律動を進めていく凪。 少し窮屈な体位と顔を見れないのが残念だが、可愛い声がバスルームに響くのは好きだ。 項を甘噛みしながら、胸の飾りを転がす…その度に紅葉の反応に満足そうに微笑んだ。 2人で達すると、身を清めてバスルームを出た。 水分を摂ったり、髪を乾かして、小休憩を挟むと凪は紅葉の手を引いて寝室へと向かった。 そしてベッドの上につくと、紅葉に向かって楽しそうに聞く。 「何する?」 「えっと…もう寝よ?」 ダメ元で提案する紅葉。 秒でそれはないと首を振る凪。 「却下。 連休だよ? もうちょっといいよね?」 「んと………はい。」 恋人の期待に満ちた眼差しに負けて紅葉は頷いた。 凪にシックスナインか騎乗位をリクエストされたが、両方とも苦手な紅葉は無理…と反射的に断ると、何故か30分胸だけを責められることに…。 「あっ! や、ぁーッ! も、むりぃ!」 軽く達した紅葉は荒い息を繰り返した。 凪は仕方ない…と、珍しく横臥位で挿入すると、慣れない角度の刺激に驚いた紅葉はそのままドライで達し、中の締め付けと痙攣するような動きに驚く凪。 「んんッ! や、アッ、ん! あ、待っ…!」 「無理。 ハ…ッ。 スゲーね、中…! ずっとイってる?」 「ァ、ッ! あ、だめっ!」 結局、少しだけ騎乗位も頑張って、この夜はたくさん愛し合った。 連休2日目… 朝、いつもの習慣で凪より先に目覚めた紅葉は怠い身体をなんとか起こしてリビングへ向かった。 自分の服が見当たらなかったのでとりあえず上は凪の部屋着を着て、下はクローゼットから裏起毛のパンツを引っ張り出して身につける。 「おはよー……。」 平九郎と梅に声をかけると、しゃがみこんで2匹を両腕に抱き締め、暖かな温もりにそのまま寝そうになる紅葉。 「もふもふ! 暖かいー! あ、お散歩ね。 顔だけ洗うからちょっと待っててね!」 洗面台の前に立ち欠伸をしながら、自分の顔を確認する紅葉。 蜜柑や檸檬でビタミンCを摂った時よりも、奮発してエステへ行った時よりも、今朝の方がお肌の調子が良いことが分かる。 「SEXってすごい…っ!」 真面目にそう呟きながらバシャバシャと顔を洗い、この成果(?)を無駄には出来ないと入念に保湿ケアをすると愛犬たちの散歩へ向かったのだった。

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