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【怪我の功名】(2) ※R18

結局衣装は活かされることなく(?)、あっという間に脱がされていつも通り2人で入浴…。 の、はずがなんだか盛り上がってしまい… 「あっ、あ、ん…っ!!」 「っ! ヤバい…締まる…っ!」 「あ、奥…、気持ちい……っ! んん…っ! 凪…! あ、いく、ん、いい…っ!」 後ろから強めに腰を打ち付けられて声を上げる紅葉。 その細い腰を掴みながら凪は最奥を突いていく。 「んーっ! あぁッ!」 絶頂を迎えた紅葉は、荒い呼吸を繰り返しながら中に温かさを感じた。 「紅葉……!」 ズル…っと自身を抜くと、紅葉の身体を支え、向き合うように反転させるとキスをつないだ。 「あ、凪く…!」 「悪い…、中に出したから…ちょっと我慢してて…」 「あ…、んん…っ!」 まだ熱い秘部に凪の長い指を差し入れるとドロっとした白濁が溢れてきた。 いつも以上に敏感になっている紅葉はその僅かな刺激にも反応してしまい… 恥ずかがりながらも凪に腕を回してもっと…とねだった。 「いいよ、でもベッドでね。」 「や、早く欲しい…っ! お願い…っ」 上目遣いでお願いされ、脱衣所へ移動すると再び繋がった。 ローションと凪の精が合わさって淫らな音が響いた。 「な、ぎ…っ! ァ、ア…ッ!」 「かっわい…! 一生懸命腰振って…エロ…! 気持ちいい?」 床にバスタオルを敷き、胡座で座った凪の上で紅葉が跳ねる。 「ん…っ、イイ…ッ! あ、スゴい…! ん、は、ぁっ、きちゃ、う…!」 「は…っ、く…ッ! ヤバ…」 「あ、ん。 ね、また中、に…欲し…よ!」 「っ! あー、もう…っ!(苦笑)」 身体に負担がかかるから普段は気をつけているのだが、久々に流れでそのまま繋がるとお互い堪らなくなり、ここまで来たらもう無理だと凪は苦笑した。 舌を絡めながら何度も口付け、小さな胸の飾りにも手を伸ばす。 そのまま2人で目指した絶頂は最高だった。 余談になるが、最近2人の寝室に新しいアイテムが置かれた。 それは小型の冷蔵庫。 容量はペットボトルが数本入るくらいの小さいものだが、寝室用なので音がしないタイプを選んだ。 これで喉が渇いてもいちいち1階のキッチンまで飲み物を取りに行かなくて良いし、特に夏は冷えた物が飲みたいのでミネラルウォーターと清涼飲料水を常備している。 「紅葉、水飲む?」 「うん。」 主に情事の時(まさに今)に重宝している。 あれから…ベッドに運ばれてもう1度… そこで終わりだと思ってたのに、どこかで凪のスイッチを押してしまったようで… 「ん…、も、う…無理だよ…! 待って…、もう出ない…(苦笑)」 「紅葉は出さなくてもイケるでしょ? あと違うの(潮)なら出せるし…?」 「ヤダ…っ。 あれキツイ…から…っ!」 「悪いけど… 朝まで付き合ってもらうから。 どーなっても知らないって言ったじゃん? たまにはいーよね?」 ニコリと笑った凪の眼は本気だった。 紅葉は肉食獣に睨まれた小動物のように固まった。 翌朝、一緒に起きて階段を下りる。 凪は1度起きて愛犬の散歩を済ませて二度寝してたらしい…。 「うわぁっ!」 「っ! …あっぶね…!」 寝惚けと昨夜の行為の影響か、ふらついて階段を踏み外しそうになった紅葉。 後ろを歩いていた凪は咄嗟に紅葉を右腕で抱えて引き上げ身体を支えた。 「大丈夫…?」 「う、ん。 …ごめんね、ありがとう。」 「やっぱりなんかふらついてる…(苦笑)」 紅葉の腰を支える凪。 「大丈夫…っ! …気持ち良すぎたの…(苦笑)」 「確かに……。 なんか暴走してごめんね?(苦笑) 練習平気? コンクール近いんでしょ?」 「うん。 気合い入れて練習頑張らないと…っ!! …ん?…凪くん肩痛いの? ひょっとして今ので傷めた??」 右肩を動かす凪に心配する紅葉。 「あー、平気。 ちょっと違和感あるくらい。 紅葉は大丈夫だった? けっこう強く引っ張った気がするけど…」 「僕は大丈夫…! え、どうしよ…っ! ツアー前なのに! 僕のせいで…! ごめんなさい…!」 「心配すんな、ほんの少し違和感あるくらいだから大丈夫だよ。 あ、もしかしたら昨日ジム行ったから筋肉痛かもなー。わぁ…、当日じゃなくて翌日痛くなる歳になったのかー(苦笑)」 「凪くん……」 紅葉を気遣ってそんな風に言ってくれる凪。 優しい彼にもう1度小さくごめんねと告げると湿布を用意したり、念のために病院も調べ始める紅葉。 「いーから、早く飯食べよ? 遅刻するよー?」 何事もなかったようにブランチの支度をする凪。紅葉に怪我がなかったのだからそれだけで十分良かったと考えていた。 紅葉は配膳や後片付けを積極的に担った。 「なるべく安静にして、もし痛くなったら病院行ってね?」 「あぁ。」 「…やっぱり心配…。 一緒に病院ついて行っていい?」 「え?ヴァイオリンの練習あるんでしょ?」 「だって心配だし…」 それからなんとか紅葉を宥めて行ってらっしゃいのキスをして送り出した。 なんとなく違和感と時折鈍い痛みがある右肩を庇いながら家事をこなして、日課の自主練習は見送り、筋トレは腕を使わないものだけ行った。

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