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【双子のお仕事】(4) ※微R18
「浅草デートのあと、ちょっといいホテル入って…あ、珊瑚が熱中症気味だったからさ!最初は本当に休ませるだけのつもりだったんだよ?
まぁ、結局ガッツリ致してきたんだけどね!それがさ、まさかまさか!
可愛いデレが来たんだよ!」
「はいはい…(苦笑)」
「貴重なデレだったわけ。
半年…いや、一年分くらいの!!
…そしたらそっからのツンがヤバいよね……。
反動?
飴3つもらったけど、あとはひたすら鞭!みたいな…?」
「ウケる…!」
「ねぇ、凪…。
ラブラブしてからのホストクラブはないよね?」
「ねぇな…。
さすが珊瑚!
紅葉を誘ったのかもだけど、絶対行かないはずだから…まぁ、隠されるより良くない…?」
「いや、俺なんかエッチ中にヘマしたかな?って…落ち込んだけど…(苦笑)
でもなんか友達?に忘れ物をホストに届けるように頼まれただけだったみたい。」
「へぇー。
え、紅葉じゃないよね?」
「多分違うと思うよー。
へへ、珊瑚ってやっぱり優しいよね!
面倒見がいいって言うか…
でも…めっちゃモテてたな…ホストに…。」
「だろうねー。
でもそれ許しちゃうとこが翔くんだよね。」
「え、だって珊瑚の美しさは完璧だもん!
誰がどう見ても綺麗だし!
見るのは良いよ!見るだけね!
愛でるのは俺だけ。
あー、…凪はお仕置しそうー。」
「正解。」
「うっわ!(笑)」
「でもその後オカマバー事件があってさ。」
「何それー?(笑)」
なかなか2人でじっくり話す機会がなかったので、下らない話をしながらお酒を飲み、凪はおつまみを作ったり、一晩中笑いながら過ごした。
翌朝…
「翔っ! てめぇ…何飲んだくれてんだよっ!」
ゲシっと珊瑚に思いっきり蹴られて目を覚ます翔。
「珊瑚ー!
おはようっ!」
「おはようじゃねーよ、酒臭い!
空港着くまでにその酒臭さが抜けなかったら置いてくからなっ!」
「くちゃい…」
「えっ?! そんなー!」
サチにも臭いと言われて落ち込む翔。
「カケ兄、はい、お水ー!」
「ありがとう!レニちゃん!」
「3Lくらい飲めよ!」
こんなやり取りを凪と紅葉はキッチンから覗いていた。
「朝から賑やかだな…(苦笑)」
「ほんとだねー。」
賑やかな夏休みはあっという間に終わった。
珊瑚たちを見送った後、紅葉は一気に寂しさがきたらしく、しばらく凪に甘えっぱなしだったとか…
そのおかげで凪は多忙の中でも上機嫌だったようだ。
End
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