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【何度目かの満月 3】※R18

くちゅ…っ、 …チュ…、チュ…ッ 一生懸命口に含みながら凪のモノを愛撫する紅葉… 凪は紅葉の髪に指を絡ませて今日の気分で好みのリズムと深さを教える。 「ん…、それ最高…ッ!」 ご奉仕しながら腰が揺れている紅葉の後ろに指を挿れれば、熱くてキツイ締め付けで指が包まれた。 「ん、ん…っ!」 「紅葉、ストップ…! これ以上続けたらヤバイ…(苦笑) …挿れていい?」 「うん…。 あ、大丈夫だから…! …バックでして?」 「いや…他のにしよ?」 どちらかというと凪の方がトラウマになっているのかもしれない。 体位を変えようとする彼の頬にキスを落とした紅葉は精一杯誘った。 「手繋いでたら怖くないよ…! …お願い…。 後ろからこう…ギュッて…して欲しい。 あと…ココも触って?」 自身の胸に凪の手を持っていく紅葉… 積極的な紅葉を前に凪もようやく決心してくれたようだ。 それでもなるべくトラウマを思い出さないようにと、ベッドヘッドに手を付かせて紅葉を膝立ちにさせて、凪は背後に回った。 「ホントに大丈夫? 無理だったら手噛んで知らせてよ?」 「大丈夫…。 あ…、これで…は、いる?」 「ん。 少し腰落として…。 大丈夫、いきなり奥まで挿れないから…」 浅めのところで紅葉の様子を見ながら動く凪…。 もちろんリクエストを受けた胸への愛撫や手を繋ぐことも忘れない。 バンド練習中は首のチェーンに繋がれていたエンゲージリング…今は左手の薬指に嵌まっている。 凪はその指にも口付けながら紅葉の身体を支えた。 「…あー…ッ! ん、ん…! ハァ…、ぁ…、あっ! や、それ…イイ…! ぁ…スゴ…! もっと……! 凪ので…いっぱい…気持ち良くして?」 「紅葉……ッ!」 「あ、っーー!!」 振り向かせてキスを交わしながら、最後は脚を抱えての背面座位で奥深くで繋がることも出来た。 「すごい気持ち良くてビックリした…! どーしよ…」 2人の体液だけでなく、紅葉は潮を吹いてシーツを汚してしまってそれにも驚いているようだ。 「シーツはあとで変えるから大丈夫…。 俺も…めちゃくちゃ良かった。 すっごい可愛いし…。 紅葉、愛してるよ。」 「凪く…ん! 僕も…! 愛してます…。 あ、や…、ん…っ!! あ、ダメ…、ん…またはいって…? ん、ん…っ! あ…ッ!」 満月の2人。 甘い夜は長い。 後日談… 「紅葉ごめん。」 「? 何ー? どうしたの?」 「あー、結婚式…のことだけど… うちの親がさ…!」 言いにくそうにそうに話を切り出す凪になんとなく紅葉は勘づいた。 老舗旅館を営む彼の両親は2人の交際を応援ひてくれているが、さすがに同性同士の結婚式には周りの目も気になって反対か参列したくないのかなと少し落ち込む紅葉…。 「えっと… そっか。うん、別にやらなくても大丈夫だよ?」 「はっ?! 違…! なんで?反対してると思った?(苦笑)」 「え、だって……」 「逆なんだけど。」 「逆??」 どういうことかと聞いてみると… 「絶対参列したいけど、仕事があるからこっち(東京)だと難しいから向こう(京都)で挙げてくれって。 ったく…! まだ挙げるかも決めてないって話したんだけど…なんかもう…やらないとダメな感じに盛り上がってて…の、“ごめん”。」 「っ!! そーなの??」 驚く紅葉のもとに凪の母、早苗から着信が入る。 「もしもし? あの、お母さん…?」 「紅葉くん! 凪から聞いたわ! 一生のお願いよ!! こっちで挙げて!」 「え、あの…う、うん。」 「良かったっ! ありがとう~! えっと、お着物がいいのよね? 今度いつ来れる? 予約しておくから御仕立てしましょうね!」 「え? おしたて?」 「ねぇ! 別にレンタルでいいんだけど…?」 母親に口を挟む凪。 「何言ってるの? あんたはレンタルで良くても紅葉くんのは御仕立てするのよ! 主役は紅葉くんよ!」 「あー、そう?」 半分諦めモードの凪。 自分と似た性格の彼女が言い出したらきかないのは分かってる。 「でもお着物って…高いんじゃ…?」 ようやく衣装を作るつもりなのだと理解した紅葉は狼狽えた。 「大丈夫よ。 私が出すから。心配しないで。」 「えぇっ?! そういう訳にはいかないよ…!」 「ううん。 とっても嬉しいのよ。 紅葉くんがうちの子と一緒になってくれるなんて…! こんな素敵なことはないわ! だからお願いよ、婚礼衣装…ご両親に代わって私に用意させてね。」 「お母さん…!」 早苗の優しい想いに言葉を詰まらせる紅葉。 異変に気付いた凪は心配そうに肩を抱くが、大丈夫だとアイコンタクトで伝える紅葉。 結婚式は自分たちのためだけでなく、両親のために挙げるものだとも聞く。 2人の式を心待にしているという早苗のために期待に応えたいと心から思えた。 「凪くん! 京都の“ザ!日本!”って感じのところでお母さんに御仕立てしてもらうお着物着て結婚式したい!」 「了解…! …ありがと、紅葉。 どーせならガンガン目立ってやろうぜ?」 凪はそう呟くと笑顔の紅葉に優しく口付けた。 End

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