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【アパレルイベント】(4)※R18
「じゃあ行くか。
紅葉、何食いたい?」
改めて車を走らせた凪の問いに助手席の紅葉は意外な答えを返した。
「その前にキスだよ!」
何故かムキになっている紅葉。
よく分からないが、イベント中の悪ふざけがここにきて響いてきているようだ。
「……今?(笑)」
信号待ちで軽く口付ければ襟元を掴まれ「それじゃないー!もっとちゃんとっ!」とせがまれる。凪は横目で信号を確認しながら苦笑した。
「家で食べるか…。
うどんとかでいい?
あ、親子丼も出来るな…。」
凪は冷蔵庫の在庫からなるべく早く作れるメニューを考え出す。
「…うん!」
キスを堪能した紅葉は少しご機嫌が直ったようだ。
帰宅すると早苗が出迎えてくれた。
今日のイベントに参加したかったらしいが凪に止められたと言っていた(苦笑)
「ご飯まだなのね。良かった。
紅葉くんがいないの忘れててお肉屋さんのコロッケ20個も買っちゃって…(苦笑)
冷凍するところだったのよ。」
「セーフ!
食べるー!」
「あ、紅葉ー。
プリン作ったけど食う?」
「プリン?!
食べるよっ!2個欲しい!」
簡単な夕食を済ませると紅葉は欠伸を繰り返していた。
雨が降ってきたので今日は屋内の檜風呂(貸切)を借りる。
メイクは落としたが、凪が脱がせにくそうだと言っていた服は着たまま帰ってきた紅葉。(着替える時間がもったいないと凪が一式お買い上げ。)
結局、その服も器用な凪によってキスの合間にあっという間に脱がされる。
「ん…ん…っ、ふ…は…ぁ…っ!」
「…ココではキスまでね?
今シたら紅葉絶対寝ちゃうだろ?(苦笑)」
「…はぁい…。」
今日は立ちっぱなしで疲れただろうと凪はお風呂で脚のマッサージをしてくれた。
(その前に髪も身体も洗ってくれている)
紅葉は至福の表情で湯船に浸かり、檜の香りに癒され、温泉の気持ち良さと疲れからか既にウトウトし始めた。
凪はこれはマズイとドライヤーは部屋でかけることにし、急いで自室へ戻る。
案の定、紅葉はドライヤー中に眠ってしまった。
「おやすみ…」
凪は紅葉をベッドに寝かせると優しくキスを落とし、滞っていた仕事に取りかかる。
深夜2時…
凪がベッドへ入ると隣で寝ている紅葉が「ん…」と言いながら動いた。
起こさないように気をつけながら凪が横になると、無意識にくっついてくる紅葉。
その姿に癒されながら目を閉じる凪…。
今日もよく働いたなと微睡んでいると、ギュッと右腕を掴まれた。
「…まだ夜中。
…寝な?
疲れたでしょ?」
「うーん…。
…凪くん…?」
「…何でしょう…?」
半分眠りかけていた凪とは対照的に目が覚めたらしい紅葉は凪の手を両手で握りながら指先を絡めた。
「…シよ?」
「…今?(苦笑)」
「今…!
ねぇ……ダメ?」
覆い被さるように身体を起こした紅葉は凪を見つめて聞いた。
まだ返事を聞いていないのに珍しく紅葉の方から熱烈なキスを仕掛けられ、凪はご機嫌だ。
紅葉の身体を支えながら手を這わせる。
「ん…っ、ふ…ッ…ふぁ…ッ!」
「………致しましょうか…(笑)」
「ふふ…、うん。」
2人は笑い合ってキスを交わした。
積極的な紅葉はレアだ。
凪は自身の身体の上に紅葉を乗せたまま、愛撫を続ける。
「ぁ…っ、は…ぁ…っ!
早く…したい…!」
「そんな焦るなって…
ちゃんと慣らさないとツラいだろ?」
「んん…ッ!
あ…、指…!」
「…気持ちいい?
イイとこ当たるように自分で動いてみな…?」
凪の器用な長い指が紅葉の敏感な奥を探っていく…。潤滑油を足しながらしっかりと解し、紅葉の拙い動きでは拾いきれないるポイントを押さえていく。
「ッ!うん…!
ぁ…ッ!凪…! ん…っ、ハァ…、そこ、好き…っ!」
息を詰めながら喘ぐ紅葉。
凪は耳の後ろに口付けながら「可愛いな。」と呟くと、身体を反転させ手早くゴムを付けると自身を挿入した。
「あっ、ぁー…っ!」
「っ!…紅葉、シー…!(苦笑)」
枕を抱き締めてその後の声を押し殺す紅葉。
覆い被さるようにゆっくりと中に馴染ませ、紅葉を振り向かせて時折キスを交わす。
凪が身体を起こすと次第に激しくなり、肌のぶつかる音が響く…。
「はぁ…っ、ぁっ、ァ…!
凪…っ!
あ…、イク…!イク…っ!」
「…もうちょい頑張って。」
「っ!!」
紅葉の前に手を伸ばすと塞き止めてラストスパートに入る凪。
強すぎる快感とイケないツラさのバランスがMAXになり、イヤイヤと髪を左右に振り乱しながら倒れ込みそうになる紅葉…。
「あっ、無理…っ!」
「大丈夫…、ほら、もっと気持ち良くなれるから…。」
凪はその細い腰を支えながら項や背中にキスを与え、再び最奥を攻めていった。
「んーっ!!」
「ッ、…くっ!」
共に果てると乱れた呼吸のままキスを繋いだ。
「今日さ、どーした?」
「…ん?」
少し落ち着いてから凪が聞いた。
「今日なんか焦ってた?っていうか、珍しかったなと思って。」
「そう…かな?
なんか…ね。今日イベント中…不意に凪くんがいてくれたらなって思って…(苦笑)」
「…そっか…!(苦笑)」
「いつも頼っちゃってるし、最近ずっと一緒にいるから…ちょっと離れただけで寂しかった…からかな…。」
「…なるほど。
うん。今日はよく頑張りました。」
「ふふ…! うん。
来てくれてありがとう。」
優しいキスを交わして眠りについた。
END
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