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【夏のデート】(4) ※R18

「泳いだらお腹が空いた!」と言う紅葉のために深夜のコンビニへやってきた2人…。 紅葉はアイスとサンドイッチ、カットされたスイカを選び、凪は冷ケースのビールを前に悩んでいるようだ。 「ビール買う?」 「んー…でも明日朝早く帰らないとだからな…ノンアルにしとく(苦笑) ごめんな、結局ゆっくりデート出来なくて。」 朝食のヘルプに入った方がいいだろうと凪は早朝の帰宅を紅葉に詫びた。 「気にしないで! 平ちゃんたちのお散歩もあるし、暑くなる前に帰れた方がいいよ。 あ、そーだ!明日は僕が運転しようか? そしたら凪くんは飲んでも大丈夫だよ。」 「………あ、俺もアイス買おうかな。」 「もうっ!なんでスルーするのー?!(笑)」 2人は仲良くアイスを食べながらホテルへと戻る。 少し豪華な部屋でサンドイッチを頬張りながらご機嫌な紅葉。 「すっごい楽しかった~! いっぱい泳いでいい運動になったね! あとね、凪くんが頼んでくれたパイナップルジュース!あれすごーく美味しかったー!」 「そりゃあ良かった。 でもさー、泳いでたのは俺じゃね?(笑)」 「えー?そうかなぁ?」 紅葉を背中に乗せて言われるままに右へ左へ移動していた凪はいいトレーニングになったとノンアルコールビールを煽る。 「紅葉も飲む? 家で飲もうと思って、新発売のチューハイも買ってあるよ?」 凪の問に首を振る紅葉。 「今飲んだら寝ちゃいそう…(苦笑)」 「……別にいいよ。 疲れた?」 ベッドの上で寛ぐ紅葉に近付き額にキスを落とす凪…。この先を期待していないわけではないが、充実感に満たされているのでどちらでもいいよと紅葉を諭す。 「ちょっと疲れたけど、楽しかった! …ちゃんとキスしよ?」 腕を引かれてゆっくりと口付ける…。 ビールの後味が苦いと凪に訴えながらもじゃれながらキスを繋ぐ2人…。 「ん…、ふ…ぅ…っ! あ…っ! 帰ったらお掃除とかお布団上げのお手伝いしたいから優しいのでお願いします…っ!」 「ん、了解…。 じゃあ…優しくて気持ちイイやつね…。 ちゃんと声聞かせてよ?」 「んんッ、恥ずかし…っ」 恥ずかしいとか言ってられたのは序盤までで、勝手に口から溢れていく甘ったるい声を止めることなど出来なかった。 「あ、あぁっ! 凪…っ、あ、イク…イクッ! やぁーっ!それ…っ! あ、ダメぇ…!」 ぐちゅぐちゅ…っ、と凪の大きな手の中に自身を擦りつけながら絶頂を迎える紅葉。 ベッドに立てた膝はガクガク震えて崩れ、後ろを慣らしてくれている凪の指を無意識に締め付けてしまう。 「はぁ…っ、はぁ…っ!」 ベッドに倒れ込むようにうつ伏せに寝そべる紅葉…。 腰や背中の綺麗な曲線美に手と唇を這わせながら紅葉を仰向けに直し、脚を開き…胸に舌先で転がしながらさりげなく体勢を整えていく凪。 「あ…っ、待って…! まだ…!」 「ココ…、トロトロだから大丈夫。 今したら絶対気持ちイイから。」 微笑む凪に耳元で囁かれ、つい彼の腕に手を添えてしまう紅葉…。 十分に慣らした後口の淵を指でなぞり、マナーアップした自身を宛てがう凪…。 紅葉の呼吸を見て、的確な角度とスピードで挿入していく。 「あ…っ、ん…、ァーア…ッ!」 再び軽く達する紅葉を前に満足そうな凪は約束通り、優しく、紅葉の中に馴染ませるようにゆっくりと動いていく…。 「ハッ、あぁー…っ、あっ、…あっ!」 「…もうちょい挿れていい…?」 えっ…?!と紅葉が驚く間もなく、グイッと奥が拓かれる感覚があった。 「…ヤぁッ!」 反射的に上に逃げてこの深い繋がりから逃れようとベッドに立てた紅葉の足の指先に力が入る。 「おっと…!」 肩を抑えるように抱き、それを阻止する凪。 深く繋がった場所を示すように、紅葉の下腹部に大きな手の平を置いた。 「ここ…分かる? 繋がってる…。 紅葉…気持ちいいな?」 「ん…っ、うん。 ハ…っ、はぁ…っ! …ん、だめ…! 苦し…ッ!」 首を振る紅葉に落ち着いて呼吸を合わせるように言い聞かせる凪。 「大丈夫…。 激しくしてないでしょ? そのまま力抜いて……そう、上手。 ほら…気持ちいいな…?」 ゆっくりと中を動く凪… 次第に紅葉も溶けていく… 「あ…っ、気持ち、イイ…! ぁ…、またイっちゃう…ッ!ぁー…凪…!」 「…ずっとイってるけどね…(苦笑) ハ…っ、最高だな。」 冷房は効いてるはずだが、2人とも汗だくになりながら互いを求め合う…。 「ァッ、好き…っ! なぎ…っ」 「かわい…。 俺も紅葉が好きだよ。 ほら、もう一度… 可愛くイってごらん?」 「ッ! や、あ、あっ、あー…ッ!」 こうして長い夏の夜が更けていくのであった…。 END

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