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【特別なクリスマス】(2) ※R18

「あ! 平ちゃんたちは?どうしよう? いつからペットホテル予約取れるかな? 早めにしないとね。」 「ん。ホテルも選択肢にはあるけど… みなのとこが大丈夫なら頼むか、それか先に実家に預けるかかなって。」 「あ…、なるほど! その方がいいかなー。」 「…紅葉…(苦笑) 集中出来そう?(苦笑)」 「あっ! ごめんなさい…!」 紅葉が思わず謝ったのは、サプライズ発表が嬉しくて軽くお酒を飲んでリビングから寝室に移動してきていて、ベッドの上でいい雰囲気になっている最中だったから。 続きいい?と凪に言われて、キスを返す紅葉。 嬉しくて楽しみでつい帰省のことを考えてしまうが、まだ日もあるし…あとは明日にしようと切り替えて、大好きな人の腕に掴まった。 「ん、ぁ…、は…っ、は…、んー…」 「…痛くない?」 「うん…。 大丈夫…。」 「…気持ちいい?」 「気持ち、いい…。 あ、凪…っ!」 甘い律動が溶けそうなくらい気持ち良くて、満たされて幸せで… 目でも身体でも言葉でもたくさん凪に大好きを伝えた。 同じだけ凪からも愛を返されると離れたくなくて、珍しく紅葉の方から、"もう一回"をおねだりした。 「んん…ッ、 ぁ…、ふ…、 は、い…った…!」 「上手。 …紅葉、そのまま動いてみて?」 「え、…や…っ! 無理…!」 頑張って自ら凪に跨がり、彼のモノを受け入れて、その質量と圧迫感に浅い呼吸を繰り返す紅葉はもう目一杯だと首を横に振る。 「上下じゃなくてもいいよ? ほら…こうやって前後にならどう…? 動ける?」 「アァッ! や、ぁっ!」 「こうやって、紅葉の気持ちいいとこ…、当ててごらん?」 身体を支えて貰い、なんとか動き出す紅葉。 気付いたら脚も大きく開かされてるし、快感でだんだんと身体は力が入らず喘ぐだけだったが、凪はめちゃくちゃ機嫌が良かった。 紅葉は何度もイかされて、ラストは正常位で抱き合う…。 「あ…、もう奥やだぁ…っ!」 「そう? じゃあ…ここ?」 「んっ、ぁーーっ! や…イく…ッ! もうダメっ!…ぁ、イく!」 「…っていうか…ずっとイってるよな? あー、可愛いー。 俺もそろそろイっていい?」 「ん、きて…っ! ぁ、凪…! きてっ!」 「っ!」 キスを交わすとキツく抱き締め合いながら達する2人…。 紅葉は絶対ガクガクするだろう足腰を予測しながらも、凪にキスを贈る。 終わったあと、しこうやってばらく抱き合ってキスを交わす時間が好きだ。 ズル…と凪のが抜けていくときはなんともいえない喪失感があるけど、いつもちゃんと「ツラいとこないか?」と、紅葉の身体を気遣ってくれる。 しかし今日はここでちょっとしたハプニングがあった。 「あ、ヤバ…!」 「…? な、に…?」 思った以上にがらがらの声が出て、紅葉はとりあえず水を貰う。 喉を潤し、落ち着いたところで凪が告げる。 「ごめん。 ゴム外れたみたい…。」 「ん?」 そう言われてよく分からなかった紅葉。 男なので妊娠の心配はないけど、紅葉の身体の負担を考えてゴムを使ってくれる凪。(盛り上がってつけない時もあるけど…ちゃんと後処理してくれる) 外れたとはどういう状態なのか分からなくて、ベッドから少し身を起こした紅葉は凪を見上げた。 「多分、中だ…。 搔き出すから指入れるよ?」 「えっ?! と、取れる?」 「…ん。 見えねぇ…。 あ、明かりつけていい?」 「ヤだよっ!恥ずかしい! あ、そんな顔近付けないで…!」 「…いや、暴れんなって…(苦笑) ゴム取るだけだから…」 「んっ! ふ…っ!」 行為じゃないのに、敏感になった身体が恥ずかくて目を瞑る紅葉。 「紅葉、力抜いてて…。」 「ん…出来な…っ。…早く取って…ぇ…!」 「でも力入れてると指動かせねぇ…! あー、ほんとごめん。 怖い?気持ち悪いよな?」 「わざとじゃないし、凪くんのせいじゃないから謝らなくていーのっ!」 恥ずかしいのとなかなか取れないことへの不安からかグズグズになってきた紅葉を宥めて、風呂へ連れて行き、少し落ち着いたところで無事にゴムを取り除き、中も綺麗に洗うことが出来た。 「もうゴムなんてしない…!」 「いやいや…そういうわけにもね…?(苦笑) ごめんな、さっきのやつはサイズ感微妙だったのかも。」 「捨てよう?全部。」 「了解、でも全部はダメ(苦笑)」 「…僕、男だから別に……大丈夫なのに。」 妊娠しないからと口にしようとして出来なかったのは、絶対無理な凪との子どもを本当は望んでいるからで…。さっきまであんなに幸せだったのになんだか悲しくなってきた紅葉は湯船で俯くとそっと目尻を拭った。 「紅葉ー?(苦笑) 男とか女とかじゃなくてさ…。 紅葉の身体大事にしたいから。 家はまだいいけど、ツアーでビジホの時とかも必要でしょ? それに……俺はまだしばらくは2人でいたいんだよね。 …ハネムーンもあるし?(笑)」 「っ! ……ぅえぇっ?! ハネムーン?!なのー?!」 予想外のワードに驚いた勢いで立ち上がる紅葉。 凪の方がビックリしていた。 「っ! ビッ…クリした!(苦笑) …あれ? ごめん、伝わってなかった?(苦笑)」 「…っ! うわーんっ!」 「おっと…!(苦笑)」 さっきのモヤモヤはどこへやら、再び歓喜に溢れた紅葉は凪にダイブした。 「…ハネムーンだから…気合い入れて、可愛い服と可愛いパンツ買うー!」 「はは…! 何それ(笑) でもいいな、それ。」 「ん…? ハネムーン…だけど、僕の実家にいるんだよね?多分冬休みでみんな帰ってくるから…あんまりっていうか、全然2人きりになれないと思うけどいいの?」 「いいよ。 ってか、うちの実家帰ってもいつもそうじゃん?」 いつも凪は厨房の仕事、紅葉は雑務の手伝いで別行動である。 「…あ、そういえばそうだねー!(笑)」 「でしょー?(笑) でも紅葉文句言ったことないし、むしろ楽しいって言ってくれるから…スゲー有難いって思ってる…。俺もみんなも。 だからもちろん俺も紅葉の家族と過ごしたいって…あ、普通に料理は担当するつもり(笑) まぁ、せっかくだし? 1日くらいどっかいいホテル泊まってさ。 あとはみんなでわいわい過ごそう。」 「うん…! すごい…、特別なクリスマスになりそうだね。」 「あぁ。 特別なクリスマスにしよう。」 「うんっ!」 2人は笑顔のキスで誓った。 END

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