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【恋愛の進め方(1)】※R18
「あッ、は…んっ!
ふ、ぁっ…、や、無理…っ!
な、ぎ…、んっ!は…」
朝の微睡みから戯れが始まり、流れで…気がついたら騎乗位…。
凪の補助もありなんとか上に乗ってるが、元々苦手意識のある体位に紅葉には戸惑いが見られる。
夜ならお酒が入っていたり、何回かした後にすることが多いので、起き掛けでいきなりっていうのもあるかもしれない。
凪に喜んでもらいたくて頑張ろうとする気持ちと、思ったように上手く動けなくて焦る気持ちが鬩ぎ合い不安感に繋がっているようだ。
「ん…ッ、ぁ…、ん…っ
凪…!」
助けを求めるように俯いて名前を呼べば、腕を伸ばした凪が汗ばんだ前髪をよけてくれた。
目尻に溜まった涙も指で優しく拭ってくれる。
「紅葉…キツイ?
…いーよ、代わろっか。」
「あ…っ!
…っ!
……ごめ、んね…」
凪は繋がったまま、なるべく負担のかからないように紅葉が下になるように寝かせてくれた。
「かわいかったから大丈夫。」
そう言うと、優しく抱き締めキスを贈ってくれる凪。
彼の重みと温もりに胸がいっぱいになる紅葉。
言わなくてもちゃんと伝わった。
「…優しいー…。」
「ふ…、でしょ?(笑)
好き?」
「…好きー!」
凪が明るく振る舞うと紅葉も笑顔で応え、彼の首元に腕を回した。
手を繋いで、続く行為は甘く優しくて先程までの不安も焦りもなかった。
「好き」を繰り返しながら安心して身を委ねると全身が気持ち良くて溶けそうだ。
「しばらくモデルの仕事ないよな?」
そう確認した凪は、紅葉の鎖骨辺りや首筋、胸にもキスマークをつけた。
「ん…っ、ぁ、気持ちいい…、あ…、凪っ!
そこダメ…!」
「ヤ…バ…っ
紅葉、イけそう?」
コクコク頷く紅葉と何度も深いキスを交わし、2人は共に幸せな時間を過ごした。
「ん…?
凪…、電話鳴ってない?」
2人仲良く二度寝してたようで、マナーモードの振動に気付いた紅葉が告げる。
気だるそうに手探りでスマホを取る凪。
「んー…、…誰…?」
電話の相手はゆーじだった。
「あれ?ごめん、寝てた?
LINE返事ないから…電話しちゃったよ。
今日、凪の家にメシ食いに行くって話、
OKとだけ聞いて…何時ならいーの?」
「あー……。
紅葉…今、何時?
10時っ?!
…うわ、寝過ぎた。
えっと、あと1時間待って。
ってか、材料LINEするから買い物してきて?」
「珍しいな(笑)
了解ー!
じゃあ後で。
宜しくー!」
「ゆーじくん来るの?
寝坊しちゃったね(笑)
お風呂入っていい?」
「ん。待て、連れてく。」
凪は起き上がると鍛え上げた腕に紅葉を横向きに抱き上げた。
「わーい!
優しーねっ!
……大好き…!」
紅葉はそう呟くと凪の頬にキスを贈った。
凪は紅葉と目を合わせて微笑むと改めて2人は唇を重ねたのだった。
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