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【お泊まり会】(2) ※R18

「なんか思い出してるねぇ。」 紅葉の表情を見てユキと顔を見合わせた要は頷き「なんかこっちが照れてくる…」と困惑していた。 「よく話題になるけど、週何回とか決めてるの?僕は体調によるんだけど、主治医と相談して今は多くても週2までで1度にたくさん回数しないって約束してるよ。 前にモニターつけたまましちゃってさ…!あ、僕ペースメーカーつけてるから定期的に心電図測ってるんだ。」 まだ持病のことを知らない要にサラっと説明する雪人。 「そうなんだ…! …えっと、しても大丈夫なの?」 「無理しなければ大丈夫だよー。 ホントにツラい時の合図も決めてるし。 でもSEXはどうしても興奮して心拍数上がるでしょ?診察でデータ見たお母さんがすごい心配して…! …説明するハメになったよ(苦笑)」 真面目だが、入院生活が長かったせいかどこか天然な雪人の発言に驚く紅葉。 「えっ?! そっか…、そうなんだ…っ! それはさすがに恥ずかしかったよね! えっと…でもちゃんと先生に聞いて守ってて偉いね!」 なんだか不思議な会話をしつつ、紅葉はお酒を空けていく。 「僕たちは…特に決めてなくて… その…、お休みの前の日はしたり、LIVEの前とかは控えたり…」 「仕事に影響しないようにしてるんだね! ここ最近は?」 少し酔っている紅葉を見て、雪人は今が聞き出すチャンスだと問いかけた。 要は聞いていいものなのかとハラハラしながら見守っている。 「…え? んと……、週3、4…くらいかな? あっ、毎回最後までしてるわけじゃないよ?でも最近は1回で終わらなくて…だいたい2~3回とかはしちゃう…! 凪くん…優しいけど、LIVEの後は興奮してるから…ちょっと余裕ないっていうか、激しい感じになってね…。ちょっとキツイんだけど、そんな凪くんもカッコ良くて男らしくて好き…っ!」 「…わぁー!ラブラブだぁーっ!」 「ラブラブ…!」 「葵はLIVE後、疲れて爆睡しちゃうよー!」 チラりと雪人から視線を送られた要は少し緊張した様子だ。 「せっかくのお泊まり会だよー! 要くんも思いきって話してみたいこととかない?」 「ユキくん!待って!無理に聞き出すのはダメだよ!お泊まり会は楽しくないと! 要くん、話さなくても大丈夫だよ!」 紅葉は優しく諭し、雪人も謝る。 「ごめんね。 初めてのお泊まり会が楽しくてつい…。 ネットで調べて…恋話とか暴露大会ってあったから…。」 「あ…、大丈夫、だよ。 僕も、楽しいし。 …お泊まり会なんてこどもの時以来…!」 「そっかー! 大人になっても楽しいね! またやろう!」 紅葉の笑顔に安心したのか、要はふと思い出して2人に告げた。 「あ…!そうだ! 僕、バイト決まったよ! お花屋さん…!」 「ホントっ? スゴいね!良かったね!」 「おめでとうー! どこら辺ー? 買いに行くよ!」 「駅から少し離れてて小さいお店なんだけど…学校とか会社の近くでね。 卒業式とか入学式、入社式でもお花配達したり、現地で飾るんだって。」 「お花屋さんってそういうお仕事もあるんだね!」 「ねー、素敵だね!」 「うん…! あと…LIVEでも、お花飾ってるでしょ? スポンサーさんとかお友達から届いたの…! いつかそういうのも出来るようになりたいんだ。」 「そしたらいつかLIT Jのお花を要くんが飾ったり届けたりするかもだね!」 「そうなったらすごく素敵だね。」 夢を語る要。 紅葉と雪人がそう言うと、要は本当に嬉しそうな笑顔で答えた。 「…うん…っ! 頑張る…!」

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