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【お泊まり会】(5) ※R18
「紅葉ー、ファイナル終わったら一区切りつくから俺たちもどっか遊びに行こっか。」
お泊まり会でのユキや要が旅行に行った話をすると凪はそう提案してくれた。
筋トレとドラム演奏によって鍛え上げられた凪の身体をマッサージしていた紅葉は思わずわーいっと声をあげて喜んだ。
「ほんとっ?!
うん!行きたいー!」
「平九郎と梅も連れて行けそうなとこで…どこがいーかな。」
凪はベッドにうつ伏せたまま、スマホを手に検索を始めた。
「川とかまだ寒い?
僕、お蕎麦食べたいなぁー!」
「…寒いだろうけど……あ、蕎麦打ちとかしてみる?」
「えっ?!お蕎麦作れるのっ?!やりたーい!」
「こことか…どう?
場所的に実家行く前に寄れそうだし。
えっとスケジュール的に合うのはこの日か…」
マッサージを切り上げて凪の隣に並び、スマホ画面を見せてもらう紅葉。
「あ、その日はお義母さんとお義父さんとイチゴ狩りだよ?」
「はっ?!マジ…?
え?いつの間に決まったの?(苦笑)
……まぁ、いいけど。
楽しんできて?」
この前、紅葉を連れて帰省しなかったのを両親はすごく残念そうにしていたので、次に帰省する時は少しくらい貸して(?)あげようと思い、凪はそう告げた。
しかし…
「え?
凪くんも一緒に行くんだよ?
お義母さんが義くんは店番で、
4人で予約してるって。」
当たり前のように答える紅葉(嫁)と、当事者(実の息子)なのに何も聞かされてなかった凪。
「……マジかー(笑)
えー…、じゃあ…行けそうな日どこだ?」
何気無い会話に笑い合いながらも凪の身体に触れているとだんだんと意識してしまう紅葉。
「…ねー!」
「んー?」
検索とスケジュール確認に夢中な凪にベタベタとくっついて顔を覗き込んだり、服の中にまで手を入れてみたり…熱い視線を送る紅葉。
「ちょっと待って…(苦笑)」
短いキスだけくれた凪は再びスマホ画面を見ている。どうやら仕事の連絡が入ったようだ。
しばらく大人しく待つ紅葉だったが、凪の腕や髪に触れたりしているうちに待ちきれなくなったのか、凪の手からスマホを奪いキスをねだる。
「そろそろ僕とキスする時間だよー…っ!」
「…え、いつスイッチ入った?(苦笑)」
苦笑しながらも凪は深いキスをくれた。
「や、もっと…っ!」
「ん。いーんだけどね?
…そろそろ止まらなくなるよ?(苦笑)」
抱き合いながらキスを繰り返すうちに熱をもった身体は2人とももう戻れないところまできていて、器用な凪の指先が紅葉の服を脱がせ始めた。
「明日、テレビ収録…なので、挿入はなしね?」
「ん…。あれ?明日だっけ…?」
「そう。立ちっぱなしだから、紅葉…絶対ツラくなるからね?」
凪に念を押されてコクンと頷く紅葉。
「凪…!
はやく…っ!」
「だから…、あんま煽らないように…(苦笑)」
「んーッ!
あっ、あッ!
は…ぁっ、んっ!」
「気持ちイイ?」
「うん…っ!
きもち、い…っ!
あ…!なぎ…ッ!あ、
それ、ダメッ!
アッ、も…、イク…っ!」
前と後ろを指で攻められてあっという間に昇りつめた紅葉は甘い声をあげて凪の手の中で達した。
「んんッ!はぁ…っ!」
「感度良好。かわいーな…。
紅葉、ココ……、締めれる?
素股させて?」
「ん…っ。
手…繋いで…?
ぁ、待って!
や…ッ!ちょ…っ!胸、っ!一緒はダメ…って!」
背後に回った凪に横向きに抱き締められた紅葉は下半身と胸への直接的な快感に抗議する。
「何で?気持ちいーでしょ?
手も繋いでるよ?」
自身の指先も使い胸元を悪戯されて、視覚的にも堪らない紅葉。
ゆるゆると刺激を受けている下半身ももどかしくて、でも気持ち良くて身悶えている。
「ぁ…ッ、ん…!
あ、やぁっ!凪…!」
「紅葉…!
ここ、どう?
気持ちイイ?」
「ぁんっ、あ…っ、んーっ!
あ、いい…っ!
やだ…ぁっ!ぁ、もっと…!」
「は…っ!」
だんだんと激しくなる行為に夢中になる2人…
共に達すると乱れた呼吸音が部屋に響く。
「ん…、なぎ…っ!」
「ん?
あ、待って。今タオル…」
「違…!
えっと…!」
「?
あ、キス?水?」
とりあえずキスと水を与えて、凪は暑い…とベッドに横になった。
紅葉は凪にくっつきながら彼の顔を見上げる。
「凪…!
ねぇ…、もうちょっとイチャイチャしよー…?もう一回…!だめ?」
長時間の練習で興奮しているのか、バニラだけだと物足りないのか…もしくはその両方が理由で珍しく紅葉は積極的に凪を誘う。
「……いいよ。あー、足んない?
キス以上欲しいならちょっとインターバルくれる?」
「ん…。
足りないっていうか……
あのね…、やっぱりちょっとだけ、
…中、欲しい…。
ダメ?僕、お口でするから…!」
「………。」
一番断るのが難しい紅葉からの要望に凪は固まった。
「凪…!
…お願い…っ!
ちょっとだけでいいから…!」
「あー…。んー…えっと…」
ちょっとだけと言われてもさすがに加減が難しく、明日の仕事への影響を懸念して悩む凪。
「なんか、中…ツラくなってきて…っ!
こんな風になるなんて僕が変なの?」
潤んだ目で問われて、不安そうな紅葉を前に凪は慌てた。
「…大丈夫。
もし紅葉が変なら、それは俺のせいでしょ。どんな紅葉でも好きだから…。
だから大丈夫…。」
「凪…っ!
僕も。…凪が好き…っ!」
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