指先に彼の肌が触れ、ようやく口を離す。 「っ...起きないで…先輩…」 制服の下から現れた白い肌には目眩がしそうだった。 そこら先は、免罪符のように起きないでと祈るけれど その肢体を好き勝手にできる喜びが勝っていた。 夢中でむしゃぶりついて、勝手に痕を残していく。 「雛瀬先輩……すき…」 素早い手つきでベルトも外し、 全部全部口付けたくて衣服を徐々に脱がしながら 胸も腹も脇も腕も足先まで甘噛みと愛撫を繰り返して 彼の身体も自分の身体も異常なまでに熱くなっていく事に喜びを覚えた。 下着まで脱がせると、少年の自身は硬くなりかけていて ああ、無意識でも感じてくれたんだ。と嬉しくて彼の自身を舌先で舐めあげていく。 ポケットからプラスチックの容器を取り出し、蓋を開ける。 クリームを指につけ足の間のそこへとあてがい 解すようにゆっくりと動かしていった。 先輩の中に、入りたい。 その一心で、彼の自身を愛撫しながらも彼を傷付けぬよう少しずつ開け広げていく。 「....っ、はぁ...、ん.....？」 彼の声が聞こえたが、恭介は止めることもなく指と舌を動かし続けていた。 どうやら目が覚めてしまったらしい。 祈りは打ち砕かれたわけだが、もはや恭介にはどうでもよかった。 「え...なに....」 少年は慌てて上体を起こそうとするが、力が入らないのかじたじたと腕を動かしている。 恭介が顔を上げると恐ろしげに自分を見ている彼の瞳と目があってまた身体が熱くなるのを感じた。 「..あの、俺..1年3組の、伊積恭介です...雛瀬先輩…」 自己紹介をしつつも彼の体内に入っていた指を曲げると びくりと彼の身体が震えた。 「...っ、ぁ..！？」 「ここ、いいんですか？」 恭介は嬉しくなってさらに指を増やし動きを少し加速させて言った。