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第6話 成就と終わり

「い...っ、ぁ...ッ...」 「雛瀬先輩、綺麗」 押し殺すように悲鳴をあげる彼の顔を見つめながら、乱暴にしたいのを堪えて腰を揺らし続けた。 彼の瞳から涙が溢れる度に興奮して、どうにかなってしまいそうで 短い呼吸を繰り返しながら、ドロドロに溶けていきそうな熱を追っていた。 「あ、ダメもうイきそ..」 彼の自身を扱く手を早めると腰の動きも止まらなくなってしまう。 優しくしたいのに、止められない。 「..ひ、あ..っ、ア....ッ!」 びくびくと彼の腰が跳ねる。 手の中に熱い液体が飛び散った。 その熱を感じて、ぞくりと背中が震えた。 「雛瀬先輩...すき、すき…っ」 恭介は彼の両足を抱え上げ、激しく欲望を打ち付け やがて果てた。 彼の中に精を吐き出しながら、震え続けている少年を抱きしめた。 溢れる涙を止められずに、彼の頬に口付ける。 「中に出しちゃった..ごめんね雛瀬先輩、 ごめん...痛いよね…ごめんね…」 謝りながら彼の頭をぐしゃぐしゃと撫でて、 その香りに顔を埋める。 雛瀬先輩の匂いがする。 それが堪らなく幸せで、恭介は暫く彼を離すことが出来なかったのだった。

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