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第52話 発見

記事の内容は難しくてよくわからないが、 何やら校則についての記事らしい。 茶々が考えたらしいこの記事を見る限り、 ちゃらんぽらんに見えてしっかりと考えていることが伺えて 硝子は彼を尊敬してしまうのだった。 そういえば..、と茶々がまた話出そうとした瞬間、 がらりと勢いよく彼の後ろの窓が開いた。 「雛瀬先輩!?」 その声に二人は同時に窓を見る。 窓を開けたのは恭介だった。 硝子は彼の顔を見てここにくることを伝えていなかった事を思い出す。 「探しましたよ..もう...」 「おお本日の..じゃなくって昨日のイケメン!」 「またお前か!泣きボクロ!」 「安易なあだ名つけんなー!」 二人はまた叫びあっている。 もしかしてずっと探してくれていたのだろうか。 一緒に帰るのが日課になっていたとはいえ 別に彼と約束をしていた訳ではなかったのだが、 硝子は申し訳なくて謝ったほうが良いだろうかと考える。 そうこうしてる間に恭介は窓からこちらに侵入してきた。 「お前雛瀬先輩に何やらせてんだ」 「見ての通り文字を書いてもらってるんだよ」 「はぁ?文字?」 恭介は眉根を寄せ硝子に近寄ってくる。 手伝ってはいるものの自分の字にそんなに自信がある訳でもなく 硝子は慌てて手元を隠してしまった。

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