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第108話 凍る世界
月明かりを背に、また彼の表情がわからなくなった。
硝子は恐怖で荒れた呼吸を繰り返し、
身体が凍り付いたように硬直して何の抵抗も出来ない。
馬乗りになられ、首を押さえ付けられながら衣服を剥ぎ取られる。
「..っ...う..」
息が苦しい。
パチンと何かの蓋をあける音が聞こえ、冷たい液体が腹の上に垂らされた。
「硝子が男の子でよかったよ」
真一は皮肉めいて笑う。
冷たい液体がドロドロと身体を伝い、
足を開かされ彼の指が足の間へと伸びた。
乱暴な手つきで、体内に侵入してくる指に
奥歯を食いしばって耐えていた。
「....あれ、はは...嘘だろ硝子...」
彼は乾いた笑い声をあげながら、指を増やしてくる。
「誰かと寝たのか?」
「.....ッ...!」
硝子は思わずびくりと身体を強張らせた。
恭介の顔が浮かび、思わず目を見開いてしまう。
ぐちゅ、ぐちゅと音を立てながら彼は増やした指で硝子の体内を抉ってくる。
「ははは....血筋かなぁ?本当、いつの間に..、呆れるよ硝子」
彼はどこか絶望したように笑いながら指を体から引き抜いた。
やがて先ほど口を犯してきた彼の欲望が充てがわれ、硝子は息を飲んだ。
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