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7.もっと乱れて…
葵が身につけていたのはビキニタイプの紺色の下着で、葵の細い腰と白い足をさらに強調させているようだった。
「へえ…。下着はビキニタイプが好きなんですね。足の付け根までよく見えて、エロいですね。もっとよく見えるように、足を机の上に乗せてくださいよ。さっきみたいに」
「…こう?」
おずおずと様子を伺うように机に足を乗せた葵だったが、足は体育座りのように閉ざされたままだった。
「それじゃあ葵先輩の大事なところがちゃんと見えないんです。さっき一人でしていた時みたいに、足、開いてください。じゃないと俺、目を瞑ってしまいますよ」
悠貴は葵を急かすように、目を瞑った。
「あっ…やぁ…」
首を横に振って葵は拒もうとするが、悠貴は目を瞑ったまま話し続けた。
「ほら、葵先輩…早く。じゃないと、俺…今度こそ、どこかに行っちゃいますよ」
本当はそんな余裕など微塵もない悠貴だったが、余裕を装うために悪戯な笑みを目を瞑ったまま浮かべた。
すると、葵はおずおずと悠貴に向かって足を大きく開いてみせた。
「ねえ、見て、見て悠…。俺を見て…」
必死に懇願する葵の声に、悠貴は鼓動が速くなりつつも平静を装いながら目を開けた。
(っく…)
覚悟はしていたものの、目の前で大きく足を広げた葵のあられもない姿はあまりに扇情的で、悠貴は触ってもいないのに思わず達しそうになり、目をそらしてしまう。
「あっ…悠…。こんな俺…嫌…?」
悠貴が目を逸らしたことに不安になったのか、泣きそうな声を出す葵を、悠貴は静かに息を吞んでから改めて見上げた。
「あぁ…なんて、はしたないんですかね。そんなにそこを膨らませて、下着も先っぽの部分が、色がもう変わってしまってますよ」
「だって、気持ちがいいから…」
悠貴が元に戻ったことで安心したように笑みを取り戻し素直に答える葵に、悠貴はさらに胸が高鳴った。
「もっと、気持ちよくなりたいんじゃないんですか?ほら、さっきも触っていたんでしょ?」
「うん…」
静かに頷いた葵は、おずおずと下着の中に片手を滑らせた。
「すごいことになっているんじゃないですか?葵先輩…」
「うん…。先走りでビショビショになっちゃってる…」
「音が聞こえるようにしてくれないと、わからないですよ。ほら、音がするように擦ってください」
「あ…んぁ…」
わざと音を立てるように、指先に先走りを絡ませて葵は自身を弄り始めた。
「ダメ…気持ち…よすぎて…声が…」
自身を弄る手とは反対の手の甲で口を押える葵に、悠貴は首を横に振る。
「抑えないでいいですよ。もっと聞きたいです。それに、どう気持ちがいいか、ちゃんと俺に教えてください」
葵は頷き、手の甲を口から離すと、恥ずかしそうに悠貴を見つめた。
「ヌルヌルしたのを指…に絡めて擦って、首のところに引っ掛けるようにするともっと…あっ…アッ…。悠…俺を見てぇ…」
「大丈夫…。俺は、ずっと見てますよ。だから、もっと乱れてください」
「あっ…。悠…」
自分のものを弄りながら葵は下着を脱ぎ捨てると、先ほどより大きく足を悠貴に向かって開いて見せた。
すると、先ほどの下着姿と違い、今度は葵のすべてが悠貴の前に曝け出された。
葵の先端から溢れ出た先走りは、葵の指だけでなく秘部にまで滴り、まるで何かを待ちわびているようヒクつかせているのが悠貴にも分かった。
「その格好だと、葵先輩の恥ずかしいところが全部見えちゃいますね。俺に見られて興奮しますか?」
「はぁ…んぁ…。悠…。もっと、もっと俺を見てぇ」
「見て欲しいだけじゃなくて、後ろも…触りたいんじゃないんですか…?」
「ここも、触って欲しいよぉ…」
葵は強く頷くと、ヒクつく秘部を自分の指先で撫で上げた。
「やだぁ…。気持ちいい…」
すると、葵は自身を弄る手の動きを速めた。
「もう…だめ…。イクっ…イっちゃうよ…」
だらしなく口を開けたまま天を仰ぐように天井を向いた葵に、悠貴はスッと立ち上がり近づくと、葵の屹立したものの根元を指で輪を作るようにして掴んだ。
「あっ!な…んで…」
達する寸前でせき止められてしまった葵は、必死に首を振りながら目に涙を浮かべ、悠貴に懇願した。
「もう、イきたいよ…離して悠…」
「だめですよ。ここからがお楽しみなんですから」
そう言った悠貴は、葵の屹立したものから手を離さないまま、先ほど葵がしたように、指先で秘部を撫で上げた。
「ひぁっ…。そこ、ダメッ…」
「ねぇ、葵先輩。さっき想像したみたいに俺の膝の上に来てよ。そうしたら、今まで言ってたこと全部してあげられますよ。見られているだけじゃなくて、実際に触られたほうが何倍も気持ちいいですよ」
「して…。して…早くっ…!」
縋るような目で見上げてくる葵の手を悠貴は引っ張ると、もう一度椅子に座り直し、葵を自分の膝に後ろ向きに跨らせるように座らせた。
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