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10.気持ちいい…?

「…っ!葵先輩!!」 悠貴は我慢できなくなり、机に座った葵を押し倒すように覆い被さった。 「待った。ちょっと、それだけじゃ足りないから、俺のブレザーとってくれる?」 興奮気味の悠貴を手で押し返しながら起き上がった葵は、足元に落とされた自分のブレザーを指差す。 仕方なさそうに悠貴はブレザーを手に取り葵に渡すと、葵は内ポケットからコンドームを取り出した。 「どうしてそんなもの…」 「必要なんだよ。こうやって…」 コンドームの袋を破き、葵は慣れた手つきで指にゴムを嵌めると、もう一度机に寝転がるように身体を倒し、指を自分の秘部にあてた。 「はっ…あ…」 息をゆっくりと吐きながら、葵は悠貴の目の前で自分の秘部に指を飲み込ませていった。 (うわっ…) 多めに施された潤滑ゼリーのおかげか、葵の秘部はいとも簡単に指を半分ほど飲み込んでしまった。 「こんなに、すんなり入るもんなんですか?」 「そんな…わけ…。さっき…まで…弄っていたから…で…。悠貴に触って…もらっていると思って…んっ…」 「へぇー…」 悠貴は興味津々と言った様子で、指を飲み込んだままの葵の秘部を指先で撫で上げた。 「葵先輩の…。想像の中の俺は、ここをどうやって弄るんですか?」 喉を鳴らした悠貴に、葵は悪戯な笑みを浮かべると、悠貴を煽るように片足を机に持ち上げ、悠貴によく見えるようにした。 「こうやって入口あたりを浅く出し入れして、形を慣らして…。次第にゆっくりと指を奥に…入れていって…」 葵の言葉の通り、葵の指は根元まですべて入っていった。 「それから…?」 「少し、指を曲げたところにある、いいところを…。あっ…んっ…ゆっくり…擦ってくれて…」 「へぇ…」 「ふぁ…だめ…」 次第に行為に没頭するように、葵は指を抜き差しする動きを速めていく。 そんな葵の手首を悠貴は制止するように掴むと、秘部に押し込まれていた指を引き抜かせた。 「アッ…!悠…」 いきなり引き抜かれた衝撃に葵は身震いをさせると、悠貴は首を振って真剣な顔で葵の顔を覗き込んでいた。 「葵先輩。俺のこと、悠じゃなくて、悠貴ってちゃんと呼んでください…」 「悠貴…」 少し目に涙を溜めている葵に、悠貴は愛おしそうに葵の頬に口づけをした。 「よくできました。ほら、ご褒美ですよ」 悠貴は葵の真似をするように、葵の秘部に指を差し入れた。 「や、やだっ。生で…」 抵抗するように首を横に振る葵に、悠貴は今度は目元に口づけをした。 「嫌?だって、このほうが、直接葵先輩を感じれるじゃないですか」 「…。恥ずかしい…」 顔を逸らし腕で目を覆い隠しながら顔を赤らめる葵に、悠貴は思わず笑いが零れる。 「葵先輩の恥ずかしいの基準、絶対おかしいですよ。俺に弄っているところ見せる方がよっぽど…」 すると、葵は机に乗せていた足で悠貴の横腹を小突くように軽く蹴った。 「そういうデリカシーのないこと…。これだから童貞は…」 「へえ…。そんな童貞に、指を入れられて感じているのは、どこの誰なんですかね?」 悠貴はすこし乱暴に指を根元まで挿れると、葵に教えてもらった場所を探り当てるように指を動かした。 「アっ!やめっ…」 「ここですか?葵先輩の…いいところ」 明らかに葵の反応が違う場所を見つけた悠貴は、執拗にその場所を刺激した。 「さっき、葵先輩が俺に教えてくれたじゃないですか。ここがいいって…。ああ、浅く抜しき差しされるのもお好きなんでしたっけ?」 「んっ…だめっ…」 「ほら、もっとして欲しいこと、ちゃんと俺に教えてくださいよ」 葵は何度も頷くと、自分の足を大きく広げながら抱えた。 「い、挿れて…。悠貴の大きいので、俺の中、掻き回して…!」 「仰せのままに…!」 悠貴は自分のベルトを外し、制服のズボンの前を寛がせ、興奮して大きくなった自身を、葵の秘部に押し当てた。 「っく…」 そのまま悠貴は腰を押し進めていくと、自分の出したもので先っぽが濡れていたこともあり、葵の中へはなんとか一番太い部分を入れることが出来た。 だが、まるで押し返そうとするように絡まってくる葵の内部の感覚に、悠貴は何度ももっていかれそうになるが、そのたびに必死に耐えた。 「悠貴…。んっ…気持ちいい…?」 悠貴の頬に心配そうに手を添える葵の姿に、悠貴はその手に自分の手を重ね、首を横に振った。 「そんな…可愛いこと、聞かないでください…。さっきみたいに…見ているだけの時以上に…余裕ないんですから…」 息を何度も止めながら、葵の中で溺れそうになるのを必死に耐えた悠貴は、なんとか全部葵の中に収めることが出来た。 「葵先輩…。全部…入りましたよ…」 「やばい…。どうしよう…。すごい、嬉しい…」 葵は手で自分の顔を隠すように覆った。 「葵先輩?」 「ずっと…。悠貴に…こうして欲しかった…」 顔を隠していた葵の手の隙間から、一筋の涙が零れ落ちた。 「せんぱ…」 悠貴が心配そうに言いかけたところで、葵は悠貴の首の後ろに手を回し、自分に引き寄せられると、悠貴の口をキスで塞いだ。 「俺の名前、先輩じゃなくて、ちゃんと呼んで」 「葵…先輩…」 名前を呼ばれ、葵は安心したように頷いた。 「悠貴…。ずっと好きだった。ずっと、お前を俺のものにしたかった」 「葵先輩…!」 悠貴は我を忘れたように、葵に激しく腰を打ち付け始めた。 「アッ!ダメっ!そんなに強くしたら…!」 「ごめん、俺もうっ…」 「もう…いいから!早く…!悠貴を…中に出して…!」 「葵…!葵…先輩!…っく」 悠貴はあっけなく、葵の中で果てた。 

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