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Extra edition.4
(R-18)
右手はタオルでベッドに拘束され、太股の辺りに青弥が座っている。マウントポジションを取られており、自由なのは左手と口くらいだ。左手で抵抗を試みるも空しく、悟志は胸を愛撫されていた。
止めろ―――と言っても、もちろん青弥が聞くはずもない。
「あおっ、青弥!」
「これ、気持ちよくない?やっぱり下がいいかな。」
「おいっ!―――ぅ、あっ、」
ズボンのスエットと下着を引っ張り、悟志のあまり反応をしていないそれを外へと出す。青弥の手に直に触られ、喘ぎにも似た声が上がってしまった。
カッ―――と、羞恥に顔が熱くなる。
「ちょっと硬くなってきたね、悟志さん。」
「ぅ、なるに、きまって―――、おまえ、よく、」
さすがホストと言えばいいのか、男が相手でも、青弥の愛撫は巧みだった。最近、抜いていなかった事を後悔しても、手遅れだ。
青弥の手の中で、悟志のそれはすっかり硬くなり、後戻りできないほどに熱くなっていた。
「不思議だよね。男のモノなんて冗談じゃないのに、悟志さんのは平気、―――いや、興奮する。」
「信じ、られ、」
青弥は本当に興奮しているらしく、悟志のそれを熱っぽく見つめながら、荒い息を吐き出す。
―――本気でヤル気だな、こいつ。
青弥は男が初めてで、悟志は後ろに受け入れた事はない。ふたりとも初心者だ。協力し合わねば、大惨事になってしまう。
「痛くするなよ。」
悟志が力を抜いて言うと、青弥が嬉しそうに微笑んだ。素直な顔。さっきのような顔をさせるよりは、良いような気になる。
―――しかし、まさか、ネコをするとは。
悟志が達観した顔で、無地の天井を見上げている内に、青弥が自分のモノを擦りつけてきた。ふたりのモノを合わせるように扱われ、触れた青弥のその熱さと硬さに、びくんっと悟志は震える。
「はっ―――、きもち、」
言葉にしたように、心底気持ち良さそうに青弥が目を細める。初めて目にする青弥の雄の顔を、悟志はどこか観察するように見上げた。
―――いいはいいが、
いつもと違い愛撫を受ける側だからだろう。素直に快感を追えずに、戸惑いが邪魔をする。委ねてしまえば、気持ち良くなるのは分かっているのだが。
「やば、さとし、さん、おれもう、」
早くも限界が来たらしいが、我慢しようとして青弥が体を震わせる。
可愛いな―――と、思った。たぶん青弥を可愛いと初めて思う。
悟志がフッと笑うと、青弥が必死な顔をこちらに寄せて来た。当然、キスをするのだろうと思った―――が、違ったらしい。
協力するように悟志も顔を上げたのだが、青弥の顔が横にずれて、ガブッと首筋を噛まれた。痛くはない。青弥から噛みつかれ、潰されそうな程にぎゅうぎゅうに抱き締められる。
そのまま青弥が達するのを感じながら、悟志は何となく悟った。
「なんだ、おまえ、オレが好きなのか。」
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