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身悶えるほどに甘やかしたい<前編> 15
三上さんがほんの少し目線を上げた。目が合うと微かに口角をあげただけで、行為は続く。舌の腹を全て使って、ゆっくりと舐められて、耐えきれずに鼻から荒い息が漏れた。恥ずかしいのに、三上さんの優しさが伝わってきて、目の奥が熱くなる。下半身がぐずぐずになった頃、先端から汁を垂れ流してどろどろになっている僕の屹立を、三上さんは躊躇うことなく口へと含んだ。
「っ!!」
反射的に膝を閉じかけて、三上さんの両手に遮られる。膨れ上がってもさほど大きくない僕のものが、三上さんの口の中で舌に捕らえられ、水音をたてながら上下に扱かれる。
あまりの気持ち良さに、両手で口を押さえながら前へと屈み込んだ。身体が震えて、力が入らない。
「み、三上さん、も、もう離して……」
蚊の鳴くような声で訴えても聞き入れて貰える気配はなく、されるがままに快感の波に翻弄される。このままじゃ……。
「だ、だめ……出ちゃうっ……!」
言いながら涙が出てくる。三上さんの口の中に出すなんて、駄目だ。そんなこと、絶対……。
身体をよじろうにも両腕でホールドされて動けない。三上さんの口の動きが早まり、僕は限界を迎えた。
「っ……!!」
先端から勢いよく熱が放たれ、ビクビクと痙攣しながら、残りの熱も放射された。三上さんの口の中に。
「ご、ごめんなさい……」
言い終えるよりも先に、ごくんと喉のなる音が聞こえた。まさか、三上さん……
(の、飲んだ?!)
それから更に、柔らかくなった僕のものを丁寧にゆっくりと舌で舐めあげ、綺麗になったところでやっと三上さんが顔を上げ、再び僕の身体を持ち上げると、ゆっくりと湯船に戻してくれた。僕は呆然としたまま、正面から抱きしめられた。
「気持ち良くなれたか」
「き、き、気持ち良すぎて、とんでもない失態を……!!ほんとにすみません」
後頭部を撫でられながら泡ついた声を出すと「嫌だったか」と聞かれ、ブンブンと首を振った。嫌だなんてとんでもない!むしろ、むしろ……。
三上さんに微笑まれて、息が苦しくなる。幸せすぎて、苦しい。
「先に上がるから、あったまってから出てこい」
ぽんと頭に手を置かれ、三上さんは風呂からでていった。あったまるといっても、身体はもうのぼせてしまうほどに熱を帯びている。
ぼおっとした脳を落ち着かせるために、僕は緑の景色と自然の音達に意識を集中して、必死に気を落ち着かせた。
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