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いつまでたっても慣れない案件 31
後孔からズルリと指を抜かれ、内壁が擦れて身体が震えた。異物感を失った下半身は物欲しげに痙攣して、恥ずかしいのに止められない。
「結音、急にどうした」
優しく問われて目線を上げれば、困ったように眉を下げた三上に見つめられた。
「だって……嫌われたくない、泰生さんに嫌われるのは、嫌だ、こわい」
「俺がお前を嫌うって、どうしたらそうなるんだ」
「だ、だって腕、解いて貰えない、泰生さんに触っちゃいけないって」
もしかしたら肌に触れる事すら不快に思われているのではないだろうかと、考えたら悲しくなって涙がじわじわとこみ上げてきて、視界がぼやけて揺れ始めた。うじうじとしたら更に嫌がられてしまうかもしれないと、涙を抑えようと眉間に力を入れた瞬間、三上の両腕が背中にまわり、ぎゅうと強く抱きしめられた。乱暴に髪をかき混ぜられ、触れるだけのキスを三度落とされて、それから両手で両頬を包まれた。
「悪かった、俺が悪い。お前が相手だっていうのに悪戯が過ぎた」
「え……」
「間違えた心配はするな、俺がお前の傍に置いてくれと頼んだ事を忘れたのか」
「それは……」
忘れるはずがない。三上が自分に言ってくれた言葉を忘れるなんて、絶対にない。でも、と言いかけた時、強引に腰を持ち上げられた。
「あっ」
「拘束されて身をよじるお前が可愛すぎてつい」
「え? あっ、あ」
「本当にお前は、なんでそんなに……」
柔らかく解された入口に、熱く硬いものがあてがわれ、直後に力強く押し込まれた。先端を飲み込むまでに痛みが走り、宮部は咄嗟に歯を食いしばる。屹立の先端が押し込まれた後は、滑るように難なく体内へ入っていく。内壁を擦り上げられて、宮部は堪らず声をあげた。
「っ……ん、あ、あ、はっ……」
「お前がそんなだから、おかしくなる」
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