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第37話

昼頃に目を覚ました陽和が少し怯えたように俺を見る。まあ仕方がない、さっき俺は怒って、それで陽和のことを考えずにあんな風に抱いてしまったんだから。 「悪かった」 「···俺も、ごめんなさい」 ゆっくりと腰に負担がないように起き上がって壁に背中を預けながら座っている陽和。 「もう、俺の隣にいちゃいけないとか、そんなこと言うなよ」 「言ったら怒るもんね」 「ああ」 陽和の隣に座り行為の最中の間は一度もしなかったキスをする。クチュ、クチュ、と音がなりそれが一層恥ずかしいのか陽和は顔を赤く染めた。 ちゅ、と最後に音を鳴らし唇を離す。 「さぁて、鳥居に文句言ってくっかな」 「文句って···」 「俺の陽和を泣かせたんだ、文句の1つくらいいいだろ」 立ち上がり部屋を出ようとすると「待って」と陽和に呼び止められる。 「何だ?」 「昨日、早河さんが···」 「ああ、早河がお前のこと助けてくれたんだろ?あいつあんな怖い顔してるけど優しい奴だからな。」 「うん、あの、その時早河さんがね、鳥居さんのこと殴ってたから···」 「それは知らなかった」 あいつが鳥居に手を挙げるのはなかなか無かったから驚いた。 「多分、鳥居さんが倒れてたから、すごく強く殴られたんだと思うんだ、大丈夫かなって、思って···だから───···」 「その様子も見てこればいいんだな?」 「うん。それと、あの、謝っておいて···あ、いや、やっぱり後で俺が行く」 「行けんのか?」 「うん、行く。話したいこともあるから」 俺を見る目が強い。 何かを強く決意しているらしく、陽和は小さく口角を上げた。

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