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第63話
話し合いも2時間が経った。その間に随分と調子の良くなった世那と鳥居が帰ってきた。
話し合いではこれから襲ってくる敵に対してどう対処するか、犯人の目星はついたのか、様々な情報を交換するけど、どうやら相手は頭のキレるやつのようでなかなか情報が集まらない。
「こうなったら情報屋に頼むか」
その俺の呟きに全員が反応を示した。
賛成する者は多数いるけど、反対する者もいる。
身内だけで犯人の目星をつけることができないなら、違う視点から探してみる方がいいに決まってる。
反対する奴らの「情報屋は金さえ積めばどんな情報でも教える。だから俺たちの事も包み隠さず話す可能性がある」という言い分もわからなくはないが、俺はそんな浅い、金だけの関係の情報屋を頼るわけじゃない。
「金だけの関係じゃねえ奴が1人いる。そいつに頼んでみようと思う。異論はあるか」
今度は誰も反対することはなかった。
早速早河にあいつに連絡を取るように言うと頭を下げて会場から出て行く。
そうして早河の報告を待つ間、休憩を取ることになって鳥居からタバコを貰い口に咥えて火を点けた。
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