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第91話 R18

「ひ、ひぃっ!」 「陽和」 体勢を変えてバックで突く。力が入らずに膝だけ立てた状態の陽和。腕を引っ張り膝立ちにさせると当たる場所が変わったようで「ああぁぁっ!!」と声を上げた。 「こ、これ、だめぇっ!や、ああぁぁ···ッ!!し、死ぬ、死ぬっ、ひぃぃっ!!」 「死なねえよ、ほら」 「ひ、きゃぁぁ──っ!」 もう透明にすらなってる精液がペニスから力なくチョロチョロと漏れている。俺も陽和の中に欲を吐き出して「はぁ···」と息を吐くと同じくらいに陽和の体の力が一瞬抜けた。 多分気を失ったんだと思う、それでもゆっくり奥を突けばすぐに意識を戻して声にならない声を上げて俺にされるがままになっていた。 ───そのあとは結局俺も眠ってしまったらしく、起きたら夕飯前の時間で慌てて起き上がる。陽和はまだすやすやと眠っていて、とりあえず綺麗にしないと···とお湯で濡れたタオルで陽和の体を拭く。 「今日は部屋で食うか···」 それで皆が広間で食ってる間に俺たちは風呂に入ろう。そろそろ俺を呼びに誰かが来る頃だ。 「···ん、ハル···?」 体を拭いてる途中に目を覚ました陽和は体に違和感があるようで眉を寄せて、それでも俺に文句言うことなく体を預けてきた。 「言うの、忘れてたんだけど···」 「あ?」 「お帰りなさい」 伏せ目がちな憂いを帯びた様な表情でそういった陽和をもう一度抱きたくなったけど、さすがにそんな元気は今は残ってなくて、「ただいま」と言いながらその綺麗な額に唇を落とした。

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