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第93話

少しして俺を呼びに来た鳥居に「今日は部屋で食う」と言えば「じゃあ持ってきますね」とすぐに飯を持ってきてくれた。 陽和と俺はそれをさっさと食って風呂に向かい体を綺麗に洗って部屋に戻ってくる。 全部で1時間とかからないあたり、頑張ったと思う。 「ハルぅ、隣きて」 「ん」 ソファーに座り酒を飲みながらぼーっとしてるとベッドに寝転んでた陽和に呼ばれてそっちに向かう。 「どうした?」 「ううん。寝るから、隣にいて欲しかっただけ」 そんな可愛い陽和の隣に寝転んで抱きしめて「おやすみ」と言いながら背中をポンポンと撫でる。 俺に擦り寄って胸に顔を埋め眠る陽和。この感じが久しぶりで嬉しくて陽和の匂いをスンスンと嗅いだ。 陽和が深く眠った後にそっとベッドを抜け出して、薬の入った箱を親父の元に持っていく。 まあ、俺が薬を許すわけがないし、親父だってそうなはずだ。 部屋の前について「親父、入るぞー」と言うと「おう」と返事が返ってきてドアを開け中に入ると「何だ?」と酒を飲みながら母さんと笑顔で話をしてる、気の緩みまくった親父がいた。

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