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第101話
組について部屋にこもった俺に「陽和くんは···?」と遠慮がちに聞いてきた世那。
すぐさま鳥居が世那の口を手で覆い「世那くぅーん、俺と一緒にドーナツでも買いに行こうかー」と世那の手を引いて出ていった。
「はぁ···」
早速燈人に連絡をしようと携帯を出して、燈人に掛けると不機嫌そうな声で「はい」と電話に出た。
「今朝カラスから連絡があった。犯人は木川だ」
「ん゛···悪い、今起きた、もう一回言ってくれ」
「犯人は木川だ。俺としてはもう少し泳がせてもいいと思ってる、さっさと終わらせるのもいいけどよ、無謀なやり方で向こうが仕掛けてきたんだ、ジワジワ殺してやるのも楽しいだろ」
「···お前って、意外とそういうところがあるよな」
「そういうところ?」
「いや、何でもない」
燈人の声の後から掠れた赤石の声が聞こえた。
「俺はお前のやることに従うだけだ。だからお前の好きなようにすればいい。俺はついていく」
「助かる」
「でも、危ないと思ったら止めるからな」
「ああ」
木川のことは伝えることができた。
それからすぐ電話を切って、とりあえず自分の仕事をしようと思って幹部室に向かった。
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