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第122話 陽和side
「学校いってくる」
「ああ」
「そのまま、家に帰る」
「だめだ、まだそんななのに」
遼の所に住むようになってから一週間が過ぎた。
その間、学校にも行かず逃げていただけの生活だったけど、それも昨日で終わり。
今日からはまた前を向いて歩かなきゃいけない。とまるで責め立てるように自身で思う。
「大丈夫。家に着いたら連絡するし、もう大丈夫」
「周りから見ていて、お前が大丈夫じゃないから言ってるんだ」
「···うるさい」
「うるさいじゃねえよ」
軽く頭を叩かれて「痛い」と言えば「学校、終わったら電話しろ。迎えに行くから」と返される。
「気をつけてな」
「···うん」
木川組を出て、龍樹くんと一緒に学校に向かう。
龍樹くんは以前のように笑ってはくれないし、話してもくれないから、彼の隣はすごく居心地が悪いけど、俺のお守りを任されてるのかそこから彼が居なくなることはない。
「ねえ」
「あ?」
「別に、一緒に学校行かなくていいんだよ。」
「俺もそうしたい。でも命令なんだ、仕方ないだろ」
やっぱりそうだ。
若干の申し訳なさを感じながら、学校に続く道を歩いた。
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