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第128話
「サッカーしようぜ!サッカー!!」
「お兄さんは今休憩中なの」
「やだやだ!ハルはおままごとするの!」
「おままごともしない」
庭の見える部屋に座っていると子供たちがやってきて俺の膝の上に座ったり、背中に飛びついてきたり、まるで公園の遊具になったような感覚。
「やぁだ!!」
「やだじゃねえよ。俺、来週には帰るから片付けしなきゃいけねけし」
「帰るって、何処に?」
「自分の家に」
ゴロン、と寝転がればすかさず俺の横に子供たちが寝転んでくる。「腕枕!」と言われて両腕を広げるとそれぞれ頭を乗せてきて重たい。
「ハルはどこに住んでるの?」
「遠いところ」
「また会えるの?」
「会えるよ。たまにこっちに来るつもりだから」
目を閉じようとすると「寝ちゃダメ!」と男の子が俺の腹の上に乗る。
「寝ないよ」
「本当···?」
「嘘は吐かない」
「ふぅん。ハルってやっぱりいい人!」
「いい人じゃねえんだけどなぁ」
男の子の言葉に苦笑いしか出てこない。
その後、俺の腹の上に乗っていたその男の子が、そこで眠ってしまった。
「あー!寝ちゃってる!」
「はいはい、静かにしてやって」
片腕だけ、何とか腕枕から解放されて、そいつの背中をポンポンと撫でる。
このままじゃ、風邪ひくな。
「ちょっとあそこにある毛布とってくれねえか」
「これ?」
「うん、そう。ありがとう」
その毛布を掛けてやって、結局「俺も!」「私も!」と言いながら毛布に入ってきた子供たちとその後一緒に昼寝をした。
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