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第132話
そろそろ、2週間が経つ。
あの日以来、ハルの容態が異変を起こすこともなく、穏やかな呼吸音と機械音だけが聞こえる。
「ハル、起きて」
声を掛けても反応がない。
それにはもう慣れたけれど、それによる寂しさは未だに慣れない。
「あのね、ハルが起きたら、言いたいことがあるの」
そっとハルの頬を撫でる。
ハルはいつだって綺麗な顔をしていて、でも今はそれが全部無くなってしまうんじゃないかって思うくらい、顔色は良くないし、すごく不安。
「好きだよ」
早く目を覚まして。
じゃなきゃ、何も始まらない。
俺の目から、勝手に涙が零れ落ちた。
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