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第139話 陽和side

「じゃあ、行ってくるね」 「ああ。」 ベッドに寝てるハルが優しい笑顔でヒラヒラと手を振る。 大学がある俺は1日中一緒に居ることが出来ず、寂しい気持ちはあるけれど、それを我慢して部屋を出る。 そこには鳥居さんがいて「送るよー」と車を出してくれた。 「ありがとうございます」 「いいんだよ。ちゃんと若と仲直りもできたみたいだし」 「ちゃんと考えれたのは、鳥居さんのおかげです」 「俺は言いたいことを言っただけだから」 車に乗って学校までの道を行く。 「帰りさ、電話してよ!俺、甘いの食べたいから一緒に買いに行かない?」 「行きます!」 「うん、じゃあ電話して、俺すぐ来るから!」 楽しそうにそう言った鳥居さんに俺も「はーい!」と言った。 「じゃあね、いってらっしゃーい」 「ありがとうございます!いってきます」 鳥居さんと別れて、校舎に入る。 楽しかった時間から少し離れて、もしかしたら龍樹くんがここにいるかもしれないと思いながら足を進めた。

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