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第150話 R18
正座する俺と、俺を見下ろしてニヤニヤ笑うハル。
ハルは一度決めたことはやめない。それは、今も例外じゃない。
「早くしろ。できるだろ?」
「···どうしても、しなきゃ、ダメ?」
「お前が自分で出来るって言ったからな」
「ハルの前でするとは言ってない」
「へぇ?じゃあ家のトイレですんのか?組員も沢山居るのになぁ」
ハルは意地悪だ。そんなこと言われちゃ、見られるのが怖くて外には行けない。
「我慢する」
「だから抜いてやるって言ってるだろ」
「···恥ずかしいもんっ」
ハルのお腹に顔をトン、と付ける。
「いつももっと恥ずかしいことしてるくせにか?」
「···うん」
「へぇ。まあ、でも、俺の考えは変わんねえし、早くやって見せろ」
「············」
その体勢のまま、左右にゆっくり足を開いた。履いていたデニムパンツと下着を通り越して硬くなってるそれに直接触れる。
「見えないんだけど」
「はず、かしい···っ」
「陽和、顔あげて」
ゆっくり顔をあげるとキスをされた。
背中を屈めているから、痛くないのかがすごく心配だけど、そのまま舌を入れられてしまうとフワフワと気持ちよくて、自然と手が動いて自ら快感を求めてしまう。
「···んっ、ふ···」
「陽和、俺にちゃんと見せて」
「あ···ぁ···」
唇が離れて、ハルから離れ膝を立てる。
ハルに見えるように足を広げて、ゆっくりと自分のペニスを擦った。
「は、ぁ···ハル、キスして···」
「おいで」
手を離してハルの膝の上に座る。
キスをしてくれたハルはそのまま俺のペニスに触れた。
「あ、ぅ···」
「陽和、ほら、自分で」
「ん···ハルの手、きもち···ぃ」
「自分で出来るって言ったろ」
ハルの手が離れていく。
自分ですることなんてほとんどないから、とりあえず気持ちよくなれるように手をもっていき、動かしてみるけど、いつもみたいに気持ちよくはなれない。
「う、ぅ···」
「もっと丁寧に優しくしないと、お前は気持ちよくなれねえだろ」
ハルにそう言われると手が勝手に動いて、気持ちいい。
次第に達しそうになって、またハルにキスを強請る。
「ん···ぁ、は···い、く···イく···っ」
そう言うとハルが俺の唇をぺろりと舐めて「いいよ」と優しく言った。途端、欲が弾けて手を汚す。
「···っ、はぁ···」
「上手に出来たな」
「···も、しない」
終わったあと、冷静になってから、恥ずかしくなりハルの肩に顔を埋めた。
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