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第177話

「ハルー!ねえ、ハルってば!」 「何だよ」 「これとこれ、どっちが好き?」 「···こっち」 陽和が好きだという店に入って服や雑貨を見て回る陽和を視線だけでぼーっと追い掛ける。 たまに俺のことを思い出しては顔を上げて、腕を掴まれ引っ張っていかれる。それが嬉しくてわざと少し離れた場所で待っていたりする。 「ハルー!これ見て!シロくんみたい!」 陽和に呼ばれてそこまで行くと白い猫の小さなぬいぐるみがあった。 「シロ?」 「うん!ほら、命さんとユキくんが飼ってる猫だよ」 「ああ、思い出した」 「これ本当可愛い!!ユキくんにプレゼントしよーっと」 「他は?」 「えっとね、これと、これ買うの!」 「それだけか?」 「うん!」 服とぬいぐるみを持ってレジに向かう陽和。 お金お金···と陽和がバッグから財布を取り出す前に店員さんにカードを渡す。 「え、あ!いいよ!自分で買うから!」 「一括で」 「ハルぅ!!」 ワーワーと騒ぐ陽和の腰を抱き寄せて、耳元で「静かにできたら御褒美やる」と言えば、俺をウルウルとした目で見つめて一度頷いた。 買い物を終えて店を出ると、少し不満そうな陽和の顔。 「俺が払うつもりだったのに···」 「ちょっとくらいかっこつけさせろよ」 「···いつでもかっこいいじゃんか」 「お前やっぱり誘ってんだろ」 ユキにやるっていう荷物だけ陽和が持ち、他は俺が預かった。ジト目で見てくる陽和に「次は?」と聞けば顔を赤くして「ゆ、指輪、買うんでしょ···?」と言う。 「そうだな。」 「今度は俺も出すから!!」 「はいはい」 陽和とまた手を繋ぎ、今日一番の目的地に向かった。

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