7 / 20
第7話
「お前…、ノンケかよ」
誠はキョトンとする小山をまじまじと見る。触れたいだのなんだの、言っておきながら男としたことないだなんて。
そんな誠自身はれっきとした(?)ゲイである。最近、恋愛してない相手も当然男。だからこの先の流れも分かっている。
「入れるとこなんてひとつだろ」
「入れられる方の身にもなれよ!慣らさないとイテェんだよ!」
「…白河さん詳しいね」
そう言いながら、小山が誠に近づいて手を伸ばしてくる。このままだと小山は慣らしもせずに挿入してくるはずだ。
伸びてきた手を掴んで、ブンブンと頭を振る。
「今日のとこは無理だから!お前無理矢理する気だろ」
「じゃあ、俺のこれどうすんの」
目線を下にしてみると、小山のソレが大きく主張している。
(そりゃまあ…そうだよな…)
まじまじと見ながら今度は誠が手を伸ばして、ソレに触れた。自分のよりも大きいソレをゆっくりと扱く。
「…つ」
ピクッと小山の身体が揺れた。そのまま強く弱く扱く。あまり顔に出るタイプではないようで、反応しつつも顔色を変えずに、ジッと誠を見ていた。対する誠は少しずつ大きくなっていくソレに顔を赤らめながら、息が上がってきていた。そして、さっき果てたはずの自分自身がまた復活してきて、腰をモゾモゾと無意識のうちに動かしている。
「白河さん、俺の見て感じてんの?男のこれ見ながらって変態だね」
「うるせえよ。お前も処理したいだろ」
誠は立ち上がり少し小山の方に近づいて、小山のソレと自分のソレを重ねて両手で二本を同時に扱き始めた。だんだんと淫らな音が大きくなり、誠が声を上げ始めた。
「あ…あっ…は…」
その様子に、小山がにやりと笑う。
「気持ちいいね、白河さん」
「お前…、何でそんな、余裕ある…っ」
「ああでも、気持ちいいですよ」
そう言うと、誠の耳たぶを舐める。
「ひっ…!」
「…その顔、たまらなくそそります」
(あ…)
小山のポーカーフェイスが一瞬崩れる。眉を潜めたその顔に、誠の背中がゾクリとした。
ともだちにシェアしよう!