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40.道具まで使われる

 岡が楽しそうに戻ってきたと思ったら、その手にはピンクローター(ダブルヘッドのもの)とテープ……。なんだか嫌な予感しかしない。 「お、岡……それは……?」 「先輩の乳首、開発しようと思いまして」  目に見えて上機嫌な岡。科白の後ろに音符でもつきそうな勢いだ。 「さ、先輩。今夜もいっぱい感じてくださいね」  岡はそう言って俺をベッドに押し倒した。逆らおうと思えば逆らえないことはないが(力は大して変わらないだろうし)、俺が感じるさまを見るのが大好きと言うぐらいである。それに俺自身も少しは……興味があった。す、少し、だけだけど!  岡は俺の乳首を摘み、ぺろぺろと舐めた。そしてちゅうううっと吸ったり甘噛みしてから両方の乳首にピンクローターを貼り付けた。 「……ああっ……」  いじられ続けているせいで大きくなってきた乳首にブブブ……と振動が当たる。こんなのじゃなくて岡や安田にいじってもらえる方がいいが贅沢は言えない。  岡は身をよじる俺を満足そうに眺めると、俺の足をM字に開かせ持ち上げた。 「あっ!」 「えっろい穴、舐めさせてください」 「ああっ!」  岡がぺろぺろと俺の尻穴を舐める。なんで安田といい岡といいこんなところを舐めたがるのか。穴の周りを舐め、尖らせた舌が中にぬるりと入ってくる。その間も乳首は刺激され続けていてたまらない。べろべろと中を舐められて、指で慣らされて、またディルドで広げられて……。こんなの面倒だろうと思うのに岡も安田も嬉々としてするのだからわからない。  岡のが入ってくる前に俺はもう二回もイッてしまっていた。断続的な乳首の刺激と尻穴をいじられる快感に我慢ができなかったのだ。 「先輩、おっぱいでもしっかり感じるようになりましたね」 「おっぱい、じゃなっ、ああんっ!!」  ずんっ! と岡のが中に入ってきた。太くて固くて大きいイチモツがぐりぐりと中を穿つ。 「あああああーーーー……」  入口を広げられ、ごりごりと前立腺を刺激される感覚がとんでもない。快感が背筋を一気に伝い、脳を犯されているような錯覚をしてしまう。 「先輩、かわいい……」 「ああんっ!?」  岡は最後まで入れると、軽くイッてしまった俺自身を握り満足そうに笑んだ。 「先輩、俺のちんちん好きですよね……」 「好きっ、好きぃっ……ひぃいんっ!?」  ぎりぎりまで岡が腰を引き、一気にばちゅん、と突き入れる。尻穴がめくれるかんじとか、前立腺をごりゅごりゅっと抉られる感覚で何度でもイッてしまいそうだ。 「12時まで、ずっと中広げていてあげますね」 「やぁああんっ……」  緩くなるからやめてほしい。でも岡のイチモツが中で動くたびに俺は感じてしまう。乳首を刺激されながら、中を岡の好きなように抉られる快感で頭がおかしくなってしまいそうだ。ずっと尻穴をいっぱいにしていてほしいとまで思ってしまう。絶対に言わないけど。 「先輩の中、すっごく気持ちいいです……」  岡はそう言いながらずんずんと腰を使う。中をいっぱいにされてしまうと、乳首への刺激が物足りなくなる。引っ張ったり潰したりしてほしいと思ってしまった。俺の不満が顔に出ていたのか、岡はそれにすぐ気づいた。 「そういえば、してる時ってもっと強い刺激でも感じちゃうんでしたっけ?」  岡はそう言いながらローターごと俺の乳首をぎゅっと摘んだ。 「ああんっ!?」 「やっぱり物足りないんですね。強くしますね」 「あ、待って……ああっ……」  どうやら振動にもパターンがあるらしい。そんなこと知りたくなかった。 「あっ、あっ、クルッ、あああああんっ!!」  中をずんずんと犯され、乳首をローターで刺激され、俺はまたイッてしまった。  俺自身には全然触れられていないのにイッてしまうのが当り前になっているなんてちょっと泣ける。 「ひぃんっ、イッたからっ、あああっっ!」 「イッて敏感になってる先輩がかわいすぎるんですよッ!!」  イクと更に激しくされるのがつらい。でも尻穴は喜んできゅうきゅうと岡自身を締め付ける。ずっちゅずっちゅとイチモツを出し入れされながら、俺はただ快感に喘ぎ続けるのだった。  明けて木曜日の朝も例によって、である。朝起きたら尻穴に男のイチモツがインサートされている。だからなんでこんなに俺の生活は爛れているのか。 「今夜も泊まってくださいよ」  岡のおねだりも振り切ってジムに行き、身体を鍛えてからそのまま帰宅した。めったにこないが郵便物の確認は定期的にしておかなければならない。  明日の夜は多めに残業をするようだが、その後は岡の家に泊まるから問題ない。休日出勤には絶対ならないようにしようと、じんじんする尻穴を宥めながら仕事に精を出す。  そんな岡と俺の様子を窺っている者がいたが、俺は全く気づかなかった。

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