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48.言葉攻めはご遠慮願います

 安田がシャワーを浴びにいくのを横目で見ながら、岡との口付けを堪能する。岡は安田と違った繊細な舌使いで、俺をすぐにめろめろ(死語)にしてしまう。 「んっ……」  もちろん口付けだけで済むわけがなく、岡は俺を抱きしめながらベッドに誘導した。  俺よりも少し岡は背が低いから、キスをする時は俺が少しかがむ必要がある。でも着やせする身体にはしっかりと筋肉がついていて、俺を押し倒すぐらい簡単にしてしまう。 「んっ、はぁ……」  腰のタオルを取り、岡はすぐに俺を裸にしてしまった。まだ服を着たままの岡が俺に欲情しているのがわかる。そのまま襲ってくれてもいいと思っているのに岡は俺の首筋に口付けながら乳首をいじるだけだった。 「あっ、岡っ……」  首筋をはむはむと甘噛みされるだけでぞくぞくとした感覚がダイレクトに腰に伝わる。 「本当に首感じるんですね。もう乳首がぷっくり立ってますよ」 「……あぁっ……」  両方の乳首をこねながら首筋を舐められる。腰に甘い感覚が伝わって俺は思わず太ももを擦り合わせた。 「もう勃ってますね」  半勃ち状態の俺自身を見て、岡は嬉しそうにそう言った。乳首がやっと解放され、岡が俺自身にコンドームを被せる。そしてくにくにと俺自身を揉んだ。 「……はっ……」  岡は俺の反応をじっと見ている。どうしても揺れてしまう腰を押さえ、俺自身をしごき始めた。 「あっ、岡ぁ……」 「先輩のちんちんをかわいがりたいとも思うんですけど、やっぱりえっろい穴も舐めまくりたいんです。でも安田さんも舐めたがるかな」  耳元でそんなこと囁かないでほしい。尻穴を舐められるのは汚いと思うのに毎回たっぷり舐められている。女じゃないのに尻穴を開かれる感覚に俺は毎回すごく感じてしまうのだった。  岡がどうしようかと考えているうちに安田が戻ってきた。 「安田さん、先輩のえっろい穴舐めます?」 「ああ、俺が舐める」 「じゃあシャワー浴びてきますね」 「ごゆっくり~」  岡が俺から離れると同時に安田が俺の両足を広げた。 「や、安田っ!」 「ちんちんいじってもらったのか? 今日もこのケツマンコで俺のをたっぷり味わえよ」 「ああっ……」  言葉攻めってこういうことを言うんだろうか。俺の足の間でニヤッとしても全然さまにはならないが、尻をくぱぁしてべろんと舐められたら俺はびくびくと震えることしかできなかった。  安田は俺の尻穴の周りをべろべろと舐めると、ちゅうっと穴を吸った。 「ひぃんっ!?」 「下のお口にもキスしないとな」  そんなことを言い、安田は尻穴を覆うように唇を合わせて中に舌を潜り込ませてきた。 「ああっ……」  唾液を送り込むように安田の長くて肉厚の舌がじゅぶじゅぶと何度も出し入れされる。そして動きがスムーズになってくると中の壁をべろべろと舐められるのだからたまらない。 「んっ……ああっ……」  中の濡れた感触と、開かれる感覚がものすごく気持ちいい。俺は無意識に腰を揺らしていた。じゅるじゅると安田は俺の尻穴を舐めまくると、今度はローションをまぶした太い指で中を穿つ。指で拡がったら今度はディルドを、と岡も安田もいつもすごく丁寧だ。  そうしてやっと尻穴をぐぽぐぽと犯していたディルドが抜かれ、安田の長いイチモツが俺を犯そうとしたその時、岡が戻ってきた。 「すいません、安田さん。ベッドに座ってもらっていいですか? 背面座位で先輩犯してください」 「ああ、そうだな。わかった」  安田は俺の身体を起こし、後ろにスペースを作って座ると、俺の身体を少し俯かせた。 「や、安田……」  安田が俺の腰を支えて安田自身と俺の尻穴の位置を調整する。 「智、そのまま座れよ。奥までたっぷり犯してやるぜ?」 「……ああっ……」  もう本当に言葉攻めが過ぎる。俺の尻穴は喜んできゅうううん、と収縮した。  俺は震える足で少し腰を持ち上げる。それに狙い済ましたようにずぶっと安田自身が入ってきた。 「ああんっ!?」  俺の腰を支えていた手が俺の身体を引き寄せ、そのまま俺の体重でずぶずぶぶっと安田自身を飲み込ませてしまった。 「あひいいいいいっっ!?」  安田のは長いだけでなくそれなりにでかい。それが一気に尻穴を蹂躙したものだからたまらなかった。俺は首を何度も振り、涙と涎をこぼしながらイッてしまった。 「先輩、ホント犯されるの好きですよね」  びくびくと全身を震わせる俺を嬉しそうに眺めながら、岡が俺の乳首を摘んだ。 「ひゃんっ」 「この間乳首ローター使ったって言いましたっけ?」 「いや、聞いてないな」 「乳首いじりながら犯すの、サイコーですよ」 「じゃあ岡がいない時は借りて乳首開発すっか」  ぐりぐりと両方の乳首をいじられる。安田もすぐに抜き差しを始めた。 「やぁっ、イッたばっか、ああんっ……!」 「知るかそんなこと。智はイキまくってりゃいいんだよっ!」 「ひぃあああああんっ!?」  下から激しく突き上げられながら、岡には乳首をいじられる。尻穴を犯されている時はどんなに乳首を強く潰されたり引っ張られたりしても気持ちいい。そうして後で大きく、赤く色づいた乳首を見て赤面してしまうのだ。  下から貫かれているので奥の奥までがんがんに刺激されて頭がおかしくなりそうだ。  そんな俺を岡はとても嬉しそうに見ている。それで余計に感じてしまい、俺はその夜も乱れまくってしまったのだった。  まだ平日なんだけど。

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