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サビシイ 8
「いってぇ! 何すんだこの!」
悪態をつき首を持ち上げた俺は次の瞬間、身体中から力が抜け、再びベッドに顔を沈めた。
壁際のスタンドミラーに自分の姿が映る。
「んあっ……急になにすん……」
「帰すわけないだろ?」
ハルの両腕で腰を引き上げられ、尻を突き出し腿を割られた情けない格好の俺と、俺の孔に舌を這わせるハル。
「おい、やめろ、さわんなっ」
抵抗したところで、こうなったハルに何を言っても無駄だという事は身に染みてわかっている。昨日の痛みもまだ残っているのいうのに。
ハルの熱い舌先が入口をこじあけ、俺の中をまさぐり始めた。ぬるりとした感触に肌が粟立ち、思わず声が漏れる。
「ふっ、あっ……あ」
舌と唇で執拗に攻められて、グチュグチュと卑猥な水音が部屋に響く。腹の奥からじわじわと熱が込み上げて、ペニスが体積を増していく。
「省吾のここ、柔らかいままだ。俺の形が残ってる」
「くっ……あっ」
「可愛い、食べたい」
言葉通り尻たぶに齧り付かれて、うあっと声を上げた。
「食うなっ!」
俺の悪態に笑いながらハルは舌を抜き、今度は指で抜き差しを始めた。朝っぱらから好き勝手にやりたい放題だ。
「んあっ、そんなに、さわんな……」
「自分でお尻を揺らしながら言っても、全然説得力ないよ?」
「してなっ……」
ハルの長い指が俺の中を搔きまわす。内壁をなぞられ、入口をひっかかれ、震える俺の腰から背中へとハルの舌先がゆっくりと這っていく。
「まっ……あ、あ、」
「昨晩あんなにしたのに、もうこんなに欲しがってるたんて、やらしい身体だな」
「ちがっ……ん、う」
再び鏡に目をやると、楽しそうに口角を引き上げるハルがいた。
善人面のハルは完全に立ち消え、悪魔様が降臨している。
もーこいつマジでこわい!
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