「時々、省吾を壊したくなる……」 　身体を仰向けにされ、ハルの屹立が俺の尻孔にあてがわれる。 　両手でハルの頬を掴み引き寄せ、唇をなぞるように舌を這わせれば、ハルも舌を出して俺の舌を絡めとる。水音を立てて舌を絡ませキスを繰り返した後、ハルは俺の腰を引き寄せ、ぐっと先端を押し込めた。 「んっ、ああっ」 　ヌルリとした挿入感。 　それを喜ぶように俺はハルを強く締め付け、ハルの表情が微かに歪む。 「はあ……最高にキツイ」 　小刻みに腰を揺すられ、結合部を擦りつけられる。 「んっ、それ、気持ちいいっ……」 「どうして欲しい？　言葉で教えて」 　わかってるくせにと睨んでも、俺を見下ろすハルは悪戯に口角を引き上げて喜ぶだけで。 「もっと…擦って、擦り付けてほし、い」 　 　望む場所を強く擦りあげられ、俺は無意識に腰を押し付けていた。 「んあっ、きもち、い……」 　言い切る前に奥まで一気に突き上げられ、堪らず声をあげると、噛みつくようなキスをされた。 　舌を絡めあい、零れる涎でぐちゃぐちゃになりながら、何度も唇を重ね合う。 　身体を重ねながら、頭の隅で妙に冷静な自分がいた。 　自分の声が、信じられない。 　こんな姿、絶対誰にも見せられない。 　乱れて、感じて、声をあげて……さらに求めてる。 　ハルが、欲しい。 　全部、欲しい。 　壊れても、いい。 （ハルが、好きだ……）