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これから 8
「……っふ……んっ」
「声出して」
「こんな夜中に風呂場で……よが、れるかっ」
シャワーの音に隠れるように、ハルの指先が俺の中で音を立てる。
「一週間ぶりなのに、もう三本入ったよ省吾。自分で弄ってた?」
「してねぇっ……ん、ぁっ」
いたぶるように俺の中を掻き回すハルの指と、嬉しそうな声。ローションをたっぷり注がれて、卑猥な水音が鳴り響く。その全部にゾクゾクする自分に気づくと、M気質になってしまったんじゃないかと不安になる。
壁に両手を付けていても立っていられなくなり、ガクンと膝から落ちかけて、背後からハルに抱きしめられた。後孔から指を引き抜き、バスタブのヘリに降ろされる。
「ば……途中でやめんな、ぁっ……」
言い切るより先に吐息が漏れる。
ハルが既に反り返った俺のものを口に加え、舌を巻き付けながら唇で扱き始めた。
(め……ちゃくちゃ、気持ちい……)
鈴口を吸い上げられて、堪らず声が出てしまう。俺の様子をハルが見ている。カリを責められ喉奥まで飲み込まれて、思わずハルの髪に自分の指先を絡めた。湧き上がる快感の波を何度かこらえ、耐えきれなくなった時、ハルの名前を呼んだ。
「ハルっ、ハル……あ、い、いくっ」
上目遣いで俺を見上げたハルを視界に映しながら、俺は一週間ぶりに、ハルの口の中で果てた。
ガックリとハルに倒れ込んだ俺を抱きしめるハルは、やっぱり嬉しそうで、その度に思う。
こいつは何でこんなに素直に……嬉しそうな顔をするんだろう。
本当に、こっちが恥ずかしくなる。
……嬉しくて、倒れそうになる。
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