「ん、んっ……はっ」 　唇から首筋を通り、先程よりもピンク色に膨らんだ胸の先端を舐め上げ、強く噛み付けば身体を振るわせ、ひゃんと鳴く。 「い、痛い、ハル、痛いっ」 「痛いの気持ちいい？　省吾のここ、真っ赤で可愛いよ」 　再び噛み付き、引っ張りあげると、嫌嫌と首をふる省吾。目尻からじわりと涙が浮かぶ。けれどもそそりたつ省吾の先端からはぬめりを帯びた液体が溢れだし、亀頭を濡らしている。 「痛いことされて省吾の身体、喜んでるよ。省吾、自分で腰動かしてるの、わかる？」 「ち、ちが……ハ、ハル、ふあっ、ん、やっ」 　涙で頬を濡らしながら、省吾が俺の名前を呼ぶ。その姿が愛しくてたまらない。 「好きだよ、省吾、大好き」 「あっ、あ、いくっ……」 　省吾は俺の首に両腕を強く巻きつけて、掠れた声を漏らす。全身で大好きだと言われているようで、興奮した。 　目の前で白濁を放ち、ぐったりとした省吾の身体をぎゅうと抱きしめると、自分の奥底から黒い塊がじわじわと湧き上がってくるのを感じた。酷く醜い。けれど、止められない。 　誰にも渡さない。この身体全部……俺だけの、ものだ。 　唇を重ねて舌を絡めれば、省吾は弱弱しくも応えてくれる。それが嬉しくて何度も角度を変え、キスを繰り返した。 　やがてヒクヒクと震える後孔から三本の指をずるりと引き抜き、省吾の身体を横に寝かせて、背後から抱きしめるように優しく寄り添った。伸縮を繰り返す小さな孔に、そそり立つ自身の先端をあてがう。 「省吾、力を抜いて。痛かったら言って、すぐにやめるから」 「ぜ、ぜったいだぞ……」 「うん、だから信用して」 　傷つけないよう、少しずつ、ゆっくりと入口を押し開いていく。少し入っては動きを止め、また少し入っては動きを止める。長い時間をかけて、省吾の身体の中へ入っていく。幸せが溢れて、胸が苦しい。省吾の手が俺の腕を握り締める。それが嬉しくて、省吾の頬に自分の頬を摺り寄せた。 　苦しそうに目をつぶり、荒い息を繰り返す省吾を抱きしめ、何度も頬にキスをしながら、問いかける。 「痛くない？」 「へ、いき……」 　省吾の頑張りが伝わってくる。俺と繋がるために、踏み入れたことのない橋を渡ろうとしてくれている。 　嬉しくて、嬉しくて、目の奥が熱くなる。