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雪と蝶~おまけ~3
身体を起こされ、俺は壁に手をつき身体を支えた。こんなに好き放題にされて、なのに、抗えない。恥ずかしくて耐えられないと思いつつ、心の奥底では、望んでいる自分がいる。それを、ハルはわかっている。わかっているから行動する。その事実も恥ずかしい。けれど。
「いい?省吾」
「も……いい、早く……お前の、ほしい」
俺の言葉が効いてしまったのか、ハルの屹立に何度も激しく突き上げられ、必死で声を抑えながら、快感に身を委ねた。
「省吾、省吾……好き、好きだよ」
ハルは何度も好きだと言う。もうわかってる、わかりすぎていると思っても、ハルは何度も言葉にする。それは呪文のように俺の心臓に突き刺さり、浸透していく。
(俺だって、好きだ……)
ハルの白濁を受け、自分も飛沫を放ち、ぐったりした俺の身体に再びローターを押し入れたハルは鬼だ。
「ローターで悶える省吾、気に入った。すごく可愛い」
「やめろ、気に入るな、もう勝手に入れんじゃねえ!」
旅の夜は、まだ続く。
<終>←
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