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ホワイトクリスマス 2

 触れるだけのキスからやがて舌を絡め唇を噛み合い音をたてお互いを確かめ合うキスへと変わっていく。  こんな事が自然だと思うようになったのは、いつからだろう。  振り返ればすぐ傍にハルが居て、何気ない会話をしたり、手を伸ばせば触れ合える。  眠る隣にはハルがいて、目覚めた隣にもハルがいる。同じ空間に居るだけで安らげる、幸せ。  不安を蹴飛ばして覚悟を決めた選択は、正解だった。 「いい加減どけ、重いわ」  ギブアップして背中を叩くと、ハルも肩を揺らして笑う。  (ハルのにおいがする) 「省吾、好きだよ」  耳元で囁かれ、くすぐったいと文句を言えば唇を塞がれた。  触れては離れ、また触れる。感触を確かめるように、淡いキスを繰り返す。  ハルはいつでも想いを言葉にしてくれるけれど、俺は言うのも言われるのも苦手だ。  付き合い始めた頃と比べれば言えるようになったとは思うけれど、やっぱり照れくさい気持ちは消えない。 (でも……)  ハルを見てると、そんな自分がくだらないと思えて来る。  言葉にする事の大切さを、何気ない日々の中で教えてくれる。 「……俺も、好きだ」  ボソリと呟くように答えれば、ハルは嬉しそうに微笑んでくれるから、それを見た俺も嬉しくなる。  でも恥ずかしいし、やっぱり時々にしよう。

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