217 / 428
ハピハピ・ニューイヤー 5
テレビからは賑やかな音楽が流れだし、ハルは俺を真っ直ぐに見つめると、嬉しそうに目を細めグラスを掲げた。
そんなハルをみて俺も何だか泣きたくなる位嬉しくなって、瞬きを数回し、グラスを手に取る。
「明けましておめでとう」
はにかんだ笑顔のハルとグラスを交わし、冷えたビールを喉に流し込みながら。
今年も一緒に……いられますように。
ささやかでひそやかな願いを、心の中で呟いた。
<終>
◇◇◇
一年の終わりと一年の始まりを
きみと過ごせる
ささやかで
最高の、幸せ。
◇◇◇◇
ともだちにシェアしよう!