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AAA 2
気が付けばベッドの上で裸にされ、ハルに遊ばれている俺。
時間をかけて解された後孔は、ハルの指をすんなりと受け入れて卑猥な水音をたてる。
「省吾、ココ好きだよね」
「ふぁっ」
前立腺を刺激され思わず声を上げた俺を見下ろし、微笑むハル。その笑顔は意地悪くて色っぽくて、腹立たしい。腹立たしく思う一方で、やっぱり好きだなとぼんやり思う。
「はっ、ぁ……」
指の腹で内壁を押し広げるようになぞられ擦られて、腹の奥がビクビクと痙攣する。善がり声なんて出したくないのに、だらしなく開いた口元から零れるように喘いでしまう。快感に震えながら薄く瞼をあけると、嬉しそうに口角を引き上げるハルが見えた。
「痛い? 痛かったらやめるから……ちゃんと言って?」
思ってもいない事はハルの目を見ればわかる。意地悪い表情で焦らすようにわざと指を引き抜こうとするハルの腕を掴み、嫌だと掠れた声を出せば、嬉しそうに微笑むハル。
「やめ……んな」
「そっか、省吾、気持ちいいんだ?」
「……うるせ……あっ」
狭い入口を更に押し開かれる違和感に気付き、堪らず腰を浮かせると、キスで口を塞がれた。苦しさから逃げるように身体をよじったところで抵抗にもならず、それは俺の中へと侵入し、内壁を押し広げていく。
「んっ……んっ」
「省吾のここ、俺の指を三本も咥えちゃったよ、やらしい口だな、ほら……自分でよく見て?」
腰を持ち上げられてハルの指が根元まで押し込まれた後孔を見せつけられる。恥ずかしさに耐え切れず顔をそむければ、左手で頬を押さえられた。
「やっ……見せんなっ……!」
「恥ずかしいの? もっとやらしい事したいって顔してるのに?」
「してなっ……」
ハルの舌先に口角から唇をゆっくりと舐めまわされて、身体の熱が上昇していくのがわかる。気持ちいい。もっと、してほしい。
舌を突き出せば、ねっとりと絡みつかれ、吸い上げられた。唇が重なり、食むようなキスを繰り返す。
「省吾、好きだよ。大好き、好き」
キスの合間にハルの囁きが漏れる。それを耳で捉えながら、触れては離れるハルの動きがもどかしくて、ハルの首に両腕をまわした。
「省吾のここ、指で満足?」
わざと水音をたてるように、ハルの長い指がバラバラに俺の中を掻き回す。
「ん、あっあ……あっ」
沸き上がる快感に流されそうになる自分に抗おうとしても、疼きは増すばかりでどうにもならない。
「やめ……も……おかしくなるっ……」
「おかしくなっちゃえ、ほら……可愛い省吾を見せて」
「やっ……」
「省吾、何が欲しい?」
「あっあっあっ……ハ、ル……」
「欲しいもの、ちゃんと言葉にして教えて?」
頬を摺り寄せ、触れるだけのキスをする。低く艶やかなハルの声に耳元で囁かれ、それだけで下半身に甘い痺れが走る。
「んっ……ハ、ル……」
「俺の、なに」
「ハルの、んっ……あっ!」
ハルの唇が頬を霞め、耳の中に押し込まれる舌の音と感触に思わず声をあげると、ハルはもう一度俺の名前を囁いた。
「省吾、」
ドクドクと波打つハルの先端がヒクついた俺の入口にあてがわれ、全身の肌が粟立った。
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